コニカの211万画素カメラ『Q-M200』が登場
コニカ(株)のブースでは、211万画素CCDを搭載したデジタルカメラ『Q-M200』が出展されていた。2月に米国で開催されたPMA(Photo Marketing Association、米国最大の写真用品ショー)において展示され、日本では4日に発表されたばかりの製品である。最大1600×1200ドットの画像を撮影できる。ファイル形式はExif2.1に対応(JPEG方式)し、画像プリントフォーマットのDPOFにも対応する。レンズは6.9mm F3.2(35mmフィルム換算で38mm相当)の単焦点。オートフォーカス機構を搭載するが、これは赤外線センサーとCCDの画像コントラスト検出を併用しているのが特徴的。通常撮影時は、赤外線センサーがメインで、CCDを補助的に使用する。接写モードではCCDのみを利用して焦点を合わせる。外見は、銀塩コンパクトカメラを意識したつくり。ボディサイズは小型(幅121×高さ71×奥行41mm)で、電源連動のシャッターバリアーを装備する。記録メディアはコンパクトフラッシュを採用し、電源として単3形乾電池を3本使用する。パソコンとの接続はシリアルのみ。撮影モードとしてはモノクロで撮影する『テキスト撮影モード』、デジタルズームなどの撮影機能を搭載する。
デモ機を触ってみたところ、液晶表示や撮影間隔の動作が遅いのが気になった。しかし、640×480ドットの画像を4枚連続で撮影する連写機能は搭載しており、また、展示のデモ機も最終版ではないので、実際の製品では改善されているかもしれない。価格は8万9800円で、4月下旬に発売を予定している。
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![]() | コニカ『Q-M200』 |
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参考出品の一眼レフデジタルカメラ『Dimage RD3000』
ミノルタ(株)のブースでは、業務用を対象とした一眼レフデジタルカメラ『Dimage RD3000』が参考出品という形で展示されていた。Vマウントを採用し、同社のAPS一眼レフカメラ用交換レンズを使用できる。オートフォーカス機構は、同社の銀塩35mm一眼レフ『αシリーズ』と同じものを搭載。会場で配布されるパンフレットには“270万画素”と記載されているが、実は150万画素CCDを2つ搭載したDual CCD構成。ただし、技術的な詳細は一切不明。撮影画像の解像度すら公開されていない。パソコンとの接続インターフェースとしてSCSI-2を採用。画像記録フォーマットはExif2(JPEGまたはTiff)。DPOFへの対応も予定しているという。記録メディアはコンパクトフラッシュで、IBMのマイクロドライブにも対応する予定だ。電源として単3形乾電池を4本使用。液晶モニタは画像再生と設定メニュー表示用であり、ファインダーとしての使用はできない。実際に触ってみたところ、撮影間隔は秒間2コマないし3コマ程度という感触であった。メーカーの担当者からは、連写性能のスペックは教えていただけなかったが、高速化のためのバッファメモリは搭載しているとのこと。
Dimage RD3000の価格と発売時期はともに未定となっている。参考出品ということもあり、スペックの詳細はこれから変更される可能性がある。
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![]() | ミノルタ『Dimage RD3000』(参考出品) |
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