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DECの研究所がLinuxベースのHPCを開発中

1998年06月12日 00時00分更新

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 米Digital Equipment Corporationの付属研究所であるWestern Research Lab.(WRL)とSystems Research Center(SRC)は、OSとしてLinux*1を採用したハンドヘルドPCを開発中だ。

 この開発プロジェクトは“Itsy Pocket Computing Project”と呼ばれ、音声認識といったような、既存のPDA*2では実現が難しい、高いコンピューティングパワーを必要とするアプリケーションを実行できるプラットフォームの開発を目指している。

 また、オープンプラットフォームを強く指向しているのも特徴で、ドーターカードで容易に機能を拡張できる柔軟なハードウェアインターフェースを実装するとともに、OSとして、ソースコードが公開され広く世界中で利用されているLinux(およびGNUツール*3)を採用している。

 現在、CPUにStrongARM(SA-1100)を使用したプロトタイプが作成され、ハードウェアとソフトウェアの両面で開発が続けられている。具体的な製品化については未定。(風穴 江)



Itsyホームページ
http://www.research.digital.com/wrl/itsy/

*1 Linux
ヘルシンキ大学のLinus B. Torvalds氏がスクラッチ(何もない状態)から開発したUNIXクローンOS。もともと、i386以上のCPUを搭載したPC互換機をターゲットに開発されていたが、現在では、PowerPCやDEC Alpha、M68000、8086、ARMなどへの移植も行なわれている。GNUのGPL Ver.2に従ってすべてのソースコードが公開されているため、オールインワンインターネットサーバー用の組み込みOSとして使われるなど、個人/商用を問わず広く利用されている。日本では、“Linux”は「りぬくす」または「りなっくす」と読まれることが多い(「りぬくす」が原語の発音に一番近いと言われている)。

*2 PDA
“Personal Digital Assistant”の略。スケジュールや電話番号など、個人の情報を管理する用途に特化した、小型で軽量なコンピュータデバイス。日本語では“携帯情報端末”と呼ばれることもある。代表的なものに、3Comの『PalmIII』、シャープの『Zaurus』などがある。

*3 GNUツール
“GNUプロジェクト”で開発された、UNIXライクなツールのこと。GNUプロジェクトとは、Richard M. Stallman氏が率いるFree Software Foundation(FSF)が、自由が保証されたソフトウェア環境の構築を目指して進めている、一連のUNIXライクなソフトウェア群の開発プロジェクト。ここでいう自由(Free)とは、再配布の自由や改変の自由(ソフトウェアを自分の使いやすいように改変する自由のことで、そのためにはソースコードの公開が必須)を差している。

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