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Compaq、Linuxベースの携帯端末『Itsy』を開発中

1999年06月15日 00時00分更新

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米Compaq Computer社は、Linuxベースの携帯端末『Itsy』を開発中だ(『Itsy』の存在自体については、すでに1年程前から明らかになっていた)。これは米パロアルトにある同社の研究所“Western Research Lab”“Systems Research Center”が行なっているプロジェクトの1つ。携帯用コンピューターにおける、携帯性、省電力性のほかユーザーインターフェースなどの研究/調査を目的としているもので、現在『Itsy』は、75の試作品が存在するという。

Compaqが開発中の携帯端末『Itsy』。Linuxを採用することで、アプリケーション開発といった拡張性などが実現できる

『Itsy』は、CPUにIntel StrongARM-200MHzを採用。このLinuxを始め、ハードウェア拡張用のドーターカードインターフェースなど、一連のハードウェア、ソフトウェアの仕様はすべて公開されることになっている。

320×200ドットのタッチパネル、スピーカー、マイクロホンを搭載している。タッチパネルは独自に開発した“Rock 'n' Scroll”システムを採用し、画面をスクロールさせることが可能。OSには、ARMプロセッサーで動作する『ARM Linux』を採用。

同社によれば、『Itsy』はあくまでも研究目的に作られたものなので、現在のところ製品化の予定はないという。

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