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アナログ・デバイセズ、マイクロマシン技術を利用した、磁気結合方式のデジタル・アイソレーターを発表

2000年06月20日 00時00分更新

文● 編集部 井上猛雄

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20日、大手デバイスメーカーのアナログ・デバイセズは、従来のフォトカプラーによる光絶縁式タイプの性能を上まわるデジタル・アイソレーター*“ADuM1100シリーズ”を発表した。

これは、同社のμmIsolation(マイクロマシン ・アイソレーション)技術により、アイソレーション部分をオンチップ化したもので、デジタル信号のアイソレーション方式に磁気結合式を採用している。ノイズが多く、高電圧の環境下でも、ハイスピードでデータを転送でき、消費電力も少なくてすむというメリットがある。

*デジタル・アイソレーター:デジタル信号を入出力で電気的に絶縁して、信号を正確に伝達するデバイス。ノイズや信号の減衰などで変化した信号を整形して伝えるために用いられる。フォトトランジスタやフォトカプラーといった光絶縁式アイソレーターが一般的に使われているが、今回の製品はトランス部にマイクロマシン技術を利用した“磁気結合式”を採用している

アナログデバイセズは、10年来、マイクロマシン技術による研究開発を進めてきた。今回、同社のマイクロマシン技術“μmIsolation”により、磁気結合式のアイソレーションに必要となるトランス部品(コイル状の構造部品)を、モノシリックICチップ上に構成できるようになった。汎用の半導体ダイチップ上に、後工程でトランス部品を加えることができるため(下図参照)、さまざまな半導体プロセスにおいて機能を集積できるというメリットもある。

“μmIsolation”テクノロジーを利用した“磁気結合式”アイソレータ―の構造図
“μmIsolation”テクノロジーを利用した“磁気結合式”アイソレータ―の構造図



今回発表した製品以外にも、現在、3チャネル/4チャネル/5チャネルのマルチチャネルタイプのデジタルアイソレーターや、RS-485トランシーバーなども開発中だという。

新製品の“ADuM1100”シリーズには、データレート25Mbpsに対応できる“ADuM1100AR”と100Mbpsに対応できる“ADuM1100BR”がある。ADuM1100は、3.3Vおよび5Vで動作でき、同レベルのフォトカプラと比べて、3分の1未満の消費電力ですむ。パルス幅の伝送歪みは最大2ns、最低25kV/μsの過渡電圧(1μs当たり25KVの電圧変化、電圧サージ)に耐えることができる。

“ADuM1100”シリーズ。パッケージは8ピンSOタイプ
“ADuM1100”シリーズ。パッケージは8ピンSOタイプ



価格は、ADuM1100ARが2.50ドル(1000個ロット時)、ADuM1100BRは3.50ドル(1000個ロット時)。パッケージは8ピンSOタイプ。サンプル供給開始は2000年6月、量産出荷は2000年秋からの予定。

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