(社)日本電子工業振興協会(JEIDA)は30日、使用済みパソコンの資源再利用率の業界目標と家庭用パソコンの回収システム実施案を発表した。賛同メーカーは、新たに2社加わり、現時点で24社となっている。
資源再利用率は、中古再生品や部品として再利用された重量に、材料として再利用された重量を加えたものを、リユース・リサイクルした製品の量で割った値と算定すると定めた。これは17日閣議で決定した、再生資源利用促進法の改正案の主旨を取り入れ、材料としての再資源化(リサイクル)に加え、中古再生製品、部品、ユニットとしての再利用(リユース)という面を重視したもの。業界目標を、パソコン本体、キーボード、CRTディスプレーから構成されるパソコンの資源再利用率2005年度に60パーセントと設定した。
また、家庭用パソコンの回収システムは、メーカーによるユーザー宅からの直接回収システムやユーザーによるメーカー指定場所への持ち込みなどが提案されているが、制度の具体化は今後行なっていくとしている。