このページの本文へ

IDC Japan、日本のエンタープライズASPの市場動向を発表

2000年03月23日 00時00分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

民間の調査会社であるインターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株)(IDC Japan)は23日、国内のASP(アプリケーションサービスプロバイダー)市場動向について発表した。これによると、現在のASP市場全体の規模は約75億円で、2004年には10倍以上の約764億円に達すると見込んでいる。このうちエンタープライズASPの'99年の市場規模は7億1000万円。今後、年平均113パーセントで成長し、2004年には310億9400万円まで拡大すると予測している。

ASPは、ネットワークを介して各種アプリケーションの機能を提供/管理する新しいサービスビジネスモデル。この市場には膨大なビジネスの可能性があるという。ユーザーにとっても、資本投資と減価償却にかわる低い初期コストと月次の固定した支出が、ASPモデルを非常に魅力的なものにしている。

しかし、ASPの基本となるパッケージソフトの普及の低さや、ドットコムカンパニー(.com)の少なさ、通信コストの高さなどが市場を抑制する要因となっている。

同社では、ASPを、エンタープライズASP/コラボレーティブASP/パーソナルASPの3つに区分しており、今後最も高い成長が見込まれるのはエンタープライズASPとしている。

エンタープライズASPは、分析用/業種用/ERM/CRMなどハイエンドなアプリケーションの管理や拡張サービスを提供する。主なビジネス対象は中小規模の企業。

同社では、エンタープライズASP市場は2001年より本格的に拡大していくとみており、今後はIT部門ではなく、販売/人事/財務部門などでのビジネスアプリケーションの需要が増加するとしている。ただし、市場の成長には、顧客が求めるサービスのレベルと価格構造について、ベンダーがどこまで対応できるかによるという。

今回発表されたASPの市場動向の詳細は、同社発行のブリテン『日本のASP市場の幕開け(#J0085R)』に報告されている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン