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米パーム、日本法人を設立してPalmシリーズを国内販売――まず4月中旬にPalm IIIcとVxを発売

2000年03月16日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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米パーム社は16日、日本法人を設立し、同社のPDA『Palm』シリーズの国内販売に直接乗り出すと発表した。すでに2月に“パームコンピューティング株式会社”を設立しており、4月中旬にはカラー液晶ディスプレー搭載の『Palm IIIc』とモノクロ液晶搭載の『Palm Vx』を市場投入する予定。世界市場では約7割の圧倒的なシェアを誇る同社だが、日本では国内メーカーの製品に隠れて一般の知名度は今ひとつ。同社ではモバイルへの関心が高い日本を重要な市場と位置づけ、同社のデバイスとOSのユーザー拡大を目指す。

カラー液晶ディスプレー搭載の『Palm IIIc』 カラー液晶ディスプレー搭載の『Palm IIIc』



日本法人は今年2月21日付けで都内に設立された。資本金は1000万円で、米本社が100パーセント出資する。社長にはクレイグ・ウィル(Craig Will)氏が就任、同氏を含む社員は15人。マーケティングとプロモーションを主業務とし、ユーザーへの製品サポートなどはアウトソーシングにより行なっていくという。

日本法人設立は、米本社が3月2日にNASDAQに株式公開し、親会社の米スリーコム社から分社化したのに伴う措置。さらに「日本は戦略的市場」(ウィル氏)と位置付け、シャープ(株)の『Zaurus』やマイクロソフト(株)のWindows CEを搭載した国内メーカー製品などに比べて普及が進んでいない“Palmプラットフォーム(Palm OS搭載のサードパーティー製品を含む)”の普及促進も大きな狙いだ。

Palm IIIcは米国で2月に発表された新製品で、カラー液晶ディスプレーを搭載している点が特徴。液晶パネルはTFTを採用し、160×160ドット、256色の表示が可能。搭載OSはカラーに対応したPalm OS 3.5の日本語版で、ToDOリストと当日の予定表との同時表示できるなどの改良が加えられている。メモリーは8MBのRAMを搭載、約5年分のスケジュールや1万件分の住所録が記録できるという。ROMは4MBとなっている。本体はプラスチック製。

電源は内蔵のリチウムイオン充電池を採用し、充電は“HotSync”に使用するクレードルに接続することで自動的に行なわれる。充電池は「通常の使用で2週間はもつ」(同社)としている。パソコンとの接続ソフト『Palm Desktop』(Windows 95/98/NT 4.0、MacOS 8.1以降に対応)と充電器兼用のクレードル、Macintosh用シリアルアダプターが付属する。またカラー液晶に対応したJPEG形式の画像ビューワーソフトと、バックギャモンが楽しめるゲームソフト(両ソフトとも英語版のみ)が付属する。サイズは縦128×横80×厚さ17mm、重さ193g。価格は4万9800円。

『Palm Vx』 『Palm Vx』



Palm Vxはモノクロ液晶ディスプレーとアルミ製のシルバーカラーボディーを採用し、IIIcと比べ薄くて軽い。ディスプレーは160×160ドットの表示が可能。OSはPalm OS 3.5、8MBのRAM、4MBのROMを搭載する。電源もIIIcと同じく内蔵のリチウムイオン充電池を採用、クレードルを使用して充電する。同社では、「1時間半のフル充電で2ヵ月間の使用が可能」としている。付属品はカラー対応ソフト以外はIIIcと同じ。サイズは縦114×横78×厚さ10mm、重さ113g。価格は4万1800円。

販売は全国の量販店など約300店で行なわれる予定。購入者には電子メールソフトやウェブブラウザーなどの試供版を収録したCD-ROMが無償で提供される予定。

Palm IIIcに装着した『PalmPix』
Palm IIIcに装着した『PalmPix』



さらにIIIcに対応する周辺機器として、コダック(株)はデジタルカメラユニット『PalmPix』を今夏にも国内で発売することを発表した。30.7万画素のCMOSセンサーを搭載し、640×480ドットか320×240ドットの画像を撮影できるもの。Palm IIIシリーズと日本アイ・ビー・エム(株)の『WorkPad』に対応するが、Palm Vシリーズと『WorkPad c3』にも別売りのアダプターを利用して装着できる。米国では4月中旬に発売予定で、価格は179ドル(約1万9000円)。日本でも同程度の価格を予定しているという。

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