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シンビアン、“シンビアン日本語デベロッパー東京フォーラム”を開催

1999年11月24日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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シンビアン(株)は、同社の携帯情報端末・携帯電話用OS“EPOC”の技術や将来について、開発者向けに説明する“シンビアン日本語デベロッパー東京フォーラム”を開催した。会場は東京・芝の東京プリンスホテルで、24日と25日に開催される。

シンビアン(Symbian):英サイオン社のソフトウェア部門を前身とする合弁会社。フィンランドのノキア社、米モトローラ社、スウェーデンのエリクソン社、松下通信工業(株)という、携帯電話の世界市場上位4社、および、英サイオン社が出資する。サイオンが開発した携帯情報端末向けOSや、関連周辺技術の総称である“EPOC”を利用した、無線情報端末技術の標準化を目指す会社。


このフォーラムは日本で初めて開催されるもので、初日の24日は、英シンビアンの他、エヌ・ティ・ティ移動通信網(株)(NTTドコモ)、松下通信工業(株)、米アイ・ビー・エム社、(株)管理工学研究所などが発表を行なった。内容は、今回が第1回目ということもあってか、開発者に直接役立つ情報というよりも、シンビアンおよびEPOC技術の将来性を説明し、賛同・開発を呼びかけるという色合いのものとなった。

英シンビアン、マーケティング&セールス担当上席副社長ユハ・クリステンセン氏(Juha Christensen)
英シンビアン、マーケティング&セールス担当上席副社長ユハ・クリステンセン氏(Juha Christensen)



英シンビアンのクリステンセン上席副社長のキーノートスピーチでは、「(EPOCは)オペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェアやサービス、ネットワークなどの、単なる個々の集まりではない“トータルソリューション”である」と述べた。また、「日本は無線携帯端末のグローバルマーケットのセンターだ」とし、「(現在は)ニッチな市場かも知れないが、市場規模の小さなうちにリーダーシップをとって、この大きな成長が見込める市場をリードしてほしい」と、EPOCプラットフォームの製品・サービスの開発を呼びかけた。

また、EPOCプラットフォームの開発者へ、技術などのサポートを行なう“Symbian Center in Japan”を設立する意向であることも明らかにした。

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