三菱電機は、25日、東京千代田区のプレスセンターにおいて、マルチメディア対応の15インチ液晶ディスプレー『MDT151X』を11月1日より発売すると発表した。
これは、7月発売された12インチの液晶ディスプレー『MDT121X』の基本コンセプトを引き継いだ第2弾にあたるもので、ディスプレー、TV、PC機能が一体化している製品。
マルチメディア対応15インチ液晶ディスプレー『MDT151X』 |
本体部には15インチのカラーTFT液晶ディスプレーを採用しており、解像度768×1024ドット、1619万色で表示できる。視野角は120°(水平)/100°(垂直)。ディスプレー本体と、電源やTVチューナーを内蔵したマルチメディアボックスを分離しているため、本体の厚さは27mm(最薄部18mm)になっている。
また、今回発表のモデルは意匠デザインを見直し、カラーもシルバーメタリックに変更。ステレオスピーカーも内蔵している。チルトスタンドは着脱式のため、取り外せば壁掛けも可能。
マルチメディアボックスは、電源、TVチューナーのほか、ビデオ入力、音声入出力、USBポート(アップ1系統/ダウン2系統)などを装備している。
価格は14万8000円。
展示デモから。TV、ゲーム、PCの映像をそれぞれ表示させていた |
同社映像情報機器事業部の小池氏は会見の席上において、「9月の段階で当社のCRTディスプレーは好調。ダイヤモンドトロン市場では半分以上を占めるに至った。また、TFT液晶ディスプレーも31パーセントになり、この調子でCRTと同じように過半数を目指したい」と抱負を語った。また、「次のディスプレー戦略として今すぐに大型化することはないが、タッチパネル式ディスプレーは検討している」とも述べた。
同事業部の貫洞氏は、「インターネットの普及によりネット対応製品の需要が増え、ディスプレー市場も拡大している。当社は企業向けに強いが、潜在需要は家庭にあると見ている。PCコンシューマー、TVゲームユーザーなど家庭用途への裾野を広げたい。映像表示のトレンドはフラット化へ向かっている。前機種はエントリーモデルだが、薄さを重視したコミュニケーションツールとして認知された。今回発売する機種はステータスモデルとして確立させたい」と語った。
記者会見にて。映像情報事業本部、映像所湯法機器事業部長の小池勝彦氏(写真左端)。映像情報システムセンターの利安氏(写真右端)は「将来は電話回線にもつながる。ネットワークへの対応を考える」 |