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新PERSONAと新モバイルギアIIを比較する――モバイル・ニュース山田道夫氏

1999年10月21日 00時00分更新

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19、20日の両日に、(株)日立製作所と日本電気(株)から、PostPetを搭載してカラフルなカラーリングにするなど、女性をターゲットにしたHandheld PCが発表された。この両者について、モバイルニュースの山田道夫氏に比較をお願いした。

19日、若い女性をターゲットとしたHandheld PC、日立製作所の『PERSONA HPW-50PA/HPW-50PAD』が発表になっている。PERSONAは、PostPet for Windows CEやATOK Pocket for Windows CEをいち早く搭載するなど、ある意味で女性市場を開拓してきたマシンだ。価格は市場予想価格ながら9万円くらい。

一方、20日に発表されたモバイルギアII『MC/R430』は、実売では、8万円を切る価格が予想されている。共に女性をターゲットとしてはいるが、MC/R430では、ポケットボードよりキーボードが大きく入力がしやすく、たくさんのメールが保存でき、各キャリアに対応したマシンを狙っている。対して、HPW-50PAは、1台で完結したマシンを目指している。

大きさということでは両機とも、女性が日常的に持ち運んで使用するというよりも、自宅で使用し、たまに出張などにも持ち運ぶといった使い方がメインだろう。そういった用途では、ショップなどの適切なアドバイスがあればなんの問題もないことだが、やはりモデムが別売であるという点はどう判断されるだろうか。ただし、PERSONAが最大33.6Kbpsのソフトウェアモデムだという点はやや気にかかる。メールなどの利用ではさほど速度的に問題はないだろうが、Pocket Internet Explorerなどの利用では(元々高速とはとてもいえないソフトであることも加味すれば)、ややきびしいかもしれない。

一方、MC/R430は、インストールするためには他にパソコンを持っている必要はあるが、ウェブブラウザーのNetFrontをCD-ROMに添付している。また、インターネットサービスプロバイダーなどの設定も、モバイルギアの方が多くのプロバイダーに対応しているが、逆に初心者の場合は、PERSONAのように決めうちの方がいいかもしれない。

PERSONAでは、PostPetにフェイスマーク入力機能をサポートしたり、ぷよぷよfor CE2や森田リバーシ for PERSONA、ソリティアなどのゲームや各種の占いを搭載しているなど、よりアミューズメントを意識した構成になっている。

共に、スタイリッシュで、それでいて落ち着いていて品があるデザインや色使いだ。長い間見ていても飽きがこない予感がする。キーボードは共に入力しやすい。何度か触れただけの印象ではあるが、アプリケーションの起動速度や画面の切り換えも両機ともストレスを感じなかった。

正直なところ、どちらが売れるかどうかの判断はできないし、筆者の予想は当たらないので意味がない(ポケットボードやiモードを売れないだろうと予想したのは筆者だ)。ただ、女性や若者向けメールソフトを中心とした端末、という新しいジャンルが確立しつつあるのかもしれない。そのためには、今後は、Javaにフル対応する(現状では、Javaチャットができないことを理由にノートパソコンを選択している人もいる)など、よりコミュニケーションを意識した製品の登場が必要なのかもしれない。

また、逆に、どれだけの需要があるのかは、興味深いところではあるが、セカンドバッグに入る大きさの女性や若者がいつでも持ち運ぶ気になるほどの大きさのマシンの登場が待たれるのかもしれない。ハーフサイズVGAディスプレーを持ったHandheld PCでは、日本HPの『Jornada 680』が小型サイズを武器に売れているが、どれだけの市場があるのか、各社気にしているという状況のようだ。個人的には、どんどんJornada 680サイズのマシンが登場してくることを楽しみにしているのだが。

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