14日から16日の3日間、大阪のウォーターフロントに位置するATCホール(アジア太平洋トレードセンター内)において“COMMUNET'99(COMMUNICATIONS
and NETWORKING EXPO'99)”――マルチメディア・ライフスタイル in Kansaiが開催された。
主催は(社)大阪国際見本市委員会と(社)日本能率協会がCOMMUNET事務局として運営している。今回の開催は、これまでの“パーソナルコミュニケーション・ネットワーキング展”と“NETWORK
KANSAI”が融合した、新たなイベントでもある。
期間中、多彩なセミナーが用意され、海外からも含め79社もの出展があった。
会場となったATC(アジア太平洋トレードセンター)このB1がイベントホールの模様 |
COMMUNET'99テープカットも模様。左から大阪国際見本市委員会理事長の野本政孝氏、COMMUNET'99企画委員会委員長の宮原秀夫氏、近畿電気通信監理局長の鬼頭達男氏、近畿通商産業局長の小川洋氏、西日本電信電話の柏尾敬秀氏、日本能率協会理事長の小河信雄氏 |
新世代の携帯規格“W-CDMA”のコンセプトモデルが参考出展
多くのブースが立ち並ぶ中、一際存在感を出していたのが“NTT Group”のブースで、常に人垣の状態であった。グループ企業がそれぞれに、製品紹介やサービスの説明をしていたが、その中で奇麗にディスプレーしてあったのが新世代の携帯規格である“W-CDMA”である。コンセプトモデルとしての展示だが、カメラを内蔵し、形も腕時計型からペン型まで、多くの可能性を示していた。参考出展“W-CDMA”コンセプトモデル |
インターネット端末の新しい方向性を探る製品も
松下電器産業(株)のブースでは多機能情報端末を展示していた。FAXに大型液晶を搭載したような端末ではあるが、タッチパネルによる操作は非常に使いやすく、いわゆるパソコンではないインターネット端末として、1つの方向を確立している。また同時に出展してあった『グラスビジョン』は新しい映像システムとしてインパクトの強いものであった。多機能情報端末『インターメイトED-18』 |
新映像システム『グラスビジョン』光源を気にすることなく透き通ったガラスに映像が写しだされる |
元気な“日本Linux協会”のブース。Linuxベースで映像のライブ中継
会場内で元気いっぱいだったのが“日本Linux協会”のブースである。“使えるやん! Linux”というテーマで、オープンソース的な言葉が先行している感のあるLinuxを、実際にさまざまな用途のもと稼働してあった。ここではLinuxは既にビジネスベースとして十分使えるということを、目の当たりにすることができた。左側、今回の日本Linux協会の取りまとめ日本Linux協会運営委員 岡田良太郎氏 |
Linuxベースで映像のライブ中継を行なっていた |
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“Voice over IP”も大きくアピール
“Voice over IP”(インターネット電話サービス)をテーマとしたものでは、(株)ソリトンシステムズのブースが大きくアピールしていた。実際にレトロ調な公衆電話機のセットを組み、VoIPシステムを説明していた。このソリトンシステムズでは、他にもIPをキーワードに多様なサービスを展開している。Voice over IPシステムの展示 |
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展示用のスケルトンモデル 「Solphone1204」 |
人気の高かったEcomブース。デジタルキオスクも注目
定時開催で人気の高かったのは、EC(電子商取引)をテーマにセッションを行なっていたEcom(電子商取引実証推進協議会)のブースである。ECに関する言葉の理解や、現状の把握が習得できるようにクイズ形式で進む進行は、なかなか楽しいものであった。Ecom(電子商取引実証推進協議会)セッションの様子 |
JR西日本からはこの9月に実験の始まった、デジタルキオスクの販売機が実際に展示してあり、操作方法やコンテンツ紹介などのセッションが行なわれていた。地図や時刻表など鉄道に関する実用の高いコンテンツに人気が集まっている。
デデジタルコンテンツ販売端末 |
注目の小型Linuxサーバーマシンも展示
愛しいサーバーマシンとして登場したのが、(株)アクアリウムコンピューターの小型Linuxサーバーマシン『White
neon』である。デザインからすべて研究しつくしたというこの製品は、溜息がでるほど見事な筐体(きょうたい)をなしている。インターネット販売を(株)まぐまぐが手掛けることでも、話題性の高さがうかがえる。小型Linuxサーバーマシン『White neon』 |
会場には、まだまだ多くの展示が行なわれているが、詳細は後日のレポートで紹介する。