このページの本文へ

ピクチャーテル、“ビジュアルコラボレーション”をテーマにしたセミナーを開催

1999年09月10日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ピクチャーテル(株)は、同社の提唱する“ビジュアルコラボレーション”をテーマにしたセミナー“PictureTel e-Vision'99 セミナー”を開催した。

会場では、米ピクチャーテル社アジア太平洋日本地域統括副社長兼ピクチャーテル(株)代表取締役社長の富田直美氏が壇上に立ち、“PictureTel e-Video ソリューション ビジュアルコラボレーションが成功への扉を開く”と題し、講演を行なった。



「ビジュアルコラボレーションとは、複数の人たちが、同じ場所にいなくても、同じ物を見て、音を聞くことで、視覚的/音声的に共同作業が行なえるということ。人の出会う形を再定義するものと言っていい」


「ピクチャーテルは、世界70ヵ国でビジネスを展開しているが、私はそのうちアジア/太平洋地域を担当している。しかし、私はオーストラリアや中国には数回しか行ったことはない。ほとんどは当社のテレビ会議システムを利用し、ビジュアルコラボレーションを行なっている」

「ピクチャーテル(株)は、8年前からビジュアルコラボレーションを提供しており、市場を変えてきたと思っている。例えば、製造業のA社は、会議の抜本的な改善のため、各工場や地区本部すべてに、当社のデスクトップ型マルチメディア会議システム『テレ・LIVE』を導入した。もともとは、出張経費削減が主な目的だったが、テレ・LIVEの導入により、業務全体を効率化でき、目的外の成果として、新製品の市場投入時間を短くすることができた。その結果、多くの顧客の満足を得られた。企業のパワーアップを望むなら、ぜひビジュアルコラボレーション製品を導入すべきだ」

「教育現場では、“こねっと・プラン”(全国の学校へ教育用の製品やコンテンツ、技術サポートなどを提供するプロジェクト)の一環として、NTTと共同で『Phoenix』を全国の学校1000校に配布した。これにより、小室哲哉氏やビル・ゲイツ氏など各界の著名人と子どもたちが直接語り合える場を設けることができた。また、医療現場では地方での遠隔医療などに役立てられている」

「インターネットが爆発的に普及し、企業はもちろん、家庭でも当たり前のものとなっている。PCも超高性能になり、低価格になった。そして、アナログの電話回線からISDNへと、ネットワークが太く速くなったことにより、今後は、マルチメディアネットワーク時代へさらに進んでいくだろう」

「特にLAN/IPに注目すべきである。企業内のIPネットワークを利用して、LAN経由でのTV会議システムが実現できるようになり、ビジュアルコラボレーションの幅が広がってきた。今後は、ISDNやIPによるTV会議システムを利用した遠隔指導を行なうための製品やサービスを提供したい。われわれはこれを“e-Video”と呼んでいるが、ディレクトリーサービスや説明会等のプログラム案内、TV会議、放送、学習などをマルチメディアにしなければ、企業内にネットワークを導入した意味がない。映像や音声をIPを通じて提供することで、既存のネットワークを最大限に活用できる」

同氏は、“e-Video”関連製品/サービスについて、「現在、サービスを提供するための準備をしている段階だ。近々正式に発表できるだろう」としている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン