米国マクロメディア社は17日、米国サンフランシスコで開催された“JavaOne
Developer Conference '99”において、米国サン・マイクロシステムズ社に対し、ウェブにおけるベクトルグラフィックスの代表格である“Flash
Player”のライセンスを供与したことを明らかにした。さらに将来のバージョンでは、“Flash”が“Java
Media Framework”の中に組み込まれる、と発表した。
Java Media FrameworkのAPIは、Javaで書かれたアプレットやJavaアプリケーションの中で音声やビデオのようなメディアを制御したり、シンクロさせたりすることができるアーキテクチャー。
マクロメディア社は、先日、開催された同社のMacromedia User Conferenceにおいて、インターネット・ユーザーの77パーセントがFlashコンテンツを見る環境が整っており、Javaよりも広く用いられていることを、明らかにしたばかりである。さらにFlashはアップル社のQuickTime
4においてもサポートされるなど、ウェブの世界におけるグラフィックス標準であるという立場を着々と固めつつある。これで、ウェブにおけるベクトルグラフィックス規格の対抗馬である“SVG”に対し、さらに一歩、リードしたと言えるだろう。