コンパックコンピュータ(株)は、超並列サーバー『NonStop Himalaya
S72000』を発表した。同製品は24時間365日の連続稼動を売りとしたサーバーで、大手インターネットサービスプロバイダーや通信業社、証券会社での利用をターゲットとしている。同社では、インターネットビジネスユーザーに対する24時間のサービス提供を主な目的とする戦略“NonStop eBusiness”のためのプラットフォームとして、同製品を位置付けている。
NonStop Himalaya S72000 |
S72000はプロセッサーにMIPS R10000-200MHzを採用、プロセッサー数は2~16ノード。各プロセッサーあたり2GBまでのメモリーを利用できる。各プロセッサーが独自のメモリー、ディスク、I/Oを所有するシェアード・ナッシング(非共有)方式を採用したことで、最大4076個のプロセッサーを並列に利用できる超並列処理(MPP)を実現したという。OSは『NonStopカーネル』を搭載する。このカーネルは、カーネル自体を2重化することで障害への耐久度を向上させている。
S72000では、高速の2次キャッシュが新たに採用され、またプロセッサーにかかる負荷を軽減させる独自のASIC(Application
Specific Integrated Circuit)を導入したことで、価格性能比が既存の並列サーバー『S70000』に比べて35パーセント向上しているという。また、既設のS70000からCPU基板を交換するだけで、S72000相当へのアップグレードが可能になっている。
S72000の前面パネルを開いたところ |
レンタル価格は、2CPUでメモリーが256MB、ディスクが8.8GBタイプを6個搭載したモデルで毎月200万円から。
同社ではS72000の発表に併せ、NonStop eBusiness戦略に向けたソフトウェアを発表した。発表したソフトウェアは、JavaアプリケーションやCORBAをHimalayaで利用できるようにするサーバー『Compaq
NonStop Transaction Server for Java』、ウェブ上で商用サービスを提供するためのウェブサーバー『iTP
Web Server with Active Transaction Pages(ATP)』など。