カナダのCorelは、「Corel LINUX」のベータテスター公募を開始した。Corel LINUXはDebian GNU/LinuxとKDEをベースに、Corel独自の拡張を加えたディストリビューションで、Linux World Conference & EXPOでデモが行なわれた際に、インストールや設定が簡単なことで注目を集めた。
ベータテスト参加者には、少なくともLinuxを使用・設定した経験を持っていることが前提とされる。また、さまざまなハードウェアでテストしてもらうために、参加申し込みと同時にハードウェア構成の情報を入力する必要がある。
ベータテスターに選ばれると、CorelからCD-ROMが送られてくる。こういったベータテストの方法は、オープンソース・ソフトウェアでは一般的ではなく、FTPサイトなどにバイナリとソースコードを置いて自由にダウンロードしてもらうのが普通だ。これについてCorelは、Corel LINUXは最初のバージョンはまだ開発・テスト段階であり、一般に配布するには到らないからだとしている。なお、DebianとKDEの開発者にはベータテストの特別枠が用意される。
今年の秋に、再度より大きな規模でベータテストが行なわれる予定だ。そのときには、Corel LINUXをFTPサイトで公開するかもしれないという。なお、日本語化の予定は未定。