国産の快速ウェブブラウザーとしてたびたび紹介している「Lunascape5.0」のrc3版が公開された。なにやらrc3では、「Netbookやワイド画面に適した『広画面表示』機能の搭載」が特徴だという。狭い画面に苦しむことの多いNetbookを少しでも快適にしてくれるのだろうか? さっそく試してみた。
メニューやツールバーを出し入れできる
「広画面表示」モード搭載
一般的なNetbookの画面解像度は1024×600ドット程度が主流だ。ところが最近では、さらに縦の狭い1024×576ドットのディスプレーを搭載する製品が増えてきた。おそらく液晶パネルの調達コストが安い辺りが理由なのだろうが、「600ドットでも狭いのに、さらに狭くなってどうする!」と不満に思う人も少なくないだろう。
Lunascape5.0 rc3版に搭載された広画面表示モードは、従来からある「全画面表示」とはちょっと違う表示モードだ。全画面モードはディスプレー全体をLunascape5.0が占有して、ウインドウのタイトルバーからメニューバー、ツールバーの類も表示しない、一番ブラウザー画面を広く表示できるモードである。ただし、メニューバーやツールバーに触れられないので、使い勝手の面ではやや難がある。
広画面モードは通常表示と全画面表示の中間的な表示モードで、メニューバーやツールバーは表示されない。隠れていたメニューバーなどは、アドレスバーにマウスカーソルを合わせると、ペロッと表示される。
広画面表示を通常表示と比べると、縦方向に112ドット分広くウェブページを表示できる(インストール後のデフォルト設定時)。それでいて、メニューバーやツールバーにもすぐにアクセスできるので、使い勝手を損なわない。全画面表示だけならInternet ExplorerにもFirefoxにもあるが、メニューバーやツールバーも使えるLunascapeの広画面表示は、思った以上に実用的だ。
低スペックのNetbookでも動作が快適という利点もあるので、Netbookの狭い画面に悩まされている方は、試してみてはいかがだろうか。
