各種高画質化機能できれいなワンセグ視聴
ワンセグ視聴ソフトは、ワンセグ放送の表示のほかに、データ放送の表示や字幕表示、EPGの表示といったパソコン用としてはごく一般的な機能を備えている。視聴中の番組録画や予約録画も可能だ。画面の表示サイズも320×180ドットの標準サイズから、2倍に拡大、フルスクリーン表示の3種類が選べる。
大きな特徴は、パソコンのCPUパワーを使った2種類の高画質化機能を備える点にある。再生時に補正をかけるので、リアルタイム視聴と録画番組視聴のどちらにも効果がある。
ひとつめの「くっきりモーション」は、拡大するとぼやけて見える画面に対して、シャープネス補正をリアルタイムにかけることで鮮明に見せる機能だ。オフのほかに3段階の強弱を設定できる。
特に文字やテロップが鮮明になるので、ニュース番組では効果的だ。一方で人の顔などはノイズが逆に目立ってしまうので、ドラマやバラエティーではオフの方がきれいに見える。
もうひとつの「なめらかモーション」は前機種から搭載された機能で、秒間15フレームのワンセグ放送を30フレームに補間して、動きを滑らかに見せる。オフのほか、補間効果の強い順に「スポーツ」「きれい」「ドラマ」の3モードがある。
サッカーの中継を録画して確認してみたが、ワンセグそのものの画質の粗さのせいで、なめらかモーションの効果はそれほど感じられなかった。過度な効果は期待しない方がいいかもしれない。
録画番組をどこでも持ち歩ける
パソコン用ワンセグチューナーでは、番組の録画やDVD、携帯電話などへの書き出し機能はもはや当たり前。それ以上の機能が求められている。
GV-SC400では内部に4GB(実際に録画に使えるのは約3.6GB)のフラッシュメモリーを内蔵しており、録画時にパソコン側の任意のフォルダーとGV-SC400内蔵メモリーのどちらに録るかを指定できる。ワンセグ放送の録画容量は1分で約2.9MB。内蔵メモリーをフルに使えば、1240分ほど録画できる。
これだけ長時間録画できれば、「録って見て捨てる」程度の用途なら、内蔵メモリーだけで完結できそうだ。内蔵メモリーに録画した番組は、GV-SC400をどのパソコンに装着しても見られるというささやかな利点もある。