登場当時は盛り上がったものの、最近では取り立てて話題になることも少なくなったパソコン用周辺機器のひとつに、USB接続のワンセグチューナーがある。
パソコン使用中の「ながら見」に最適だが、それ以上の機能や画質は期待できないというイメージもあるUSBワンセグチューナーだが、実際には着実な改良と進化が続いている。アイ・オー・データ機器のワンセグチューナー「SEG CLIP」シリーズの新製品「GV-SC400」は、進化した最新版のUSBワンセグチューナーである。
USBメモリー内蔵でインストールが簡単に
GV-SC400は小さなUSBメモリー風のボディーに、ワンセグチューナーと4GBのUSBメモリーを内蔵した複合型デバイスだ。伸ばすと最長約138mmになるロッド式アンテナを側面に装備。アンテナを外して付属の外部アンテナに変えたり、F型コネクタ変換ケーブルに変えて屋内のアンテナ線につないでも使える。
GV-SC400第1の特徴は、「ドライバーやアプリケーションのインストールが不要」である点。といっても、これらのソフトウェアが一切不要というわけではなく、USBメモリーも兼ねた本体内に必要なソフトウェアを内蔵しているので、パソコンのUSBポートに差すだけで、ドライバーのインストールが行なわれるようになっている。
実際に装着してみると、WindowsがGV-SC400を認識して必要なドライバーを設定し、しばらく放っておくだけで使えるようになった。Netbookのように光学ドライブをもたないパソコンでも、装着するだけで使えるのは便利だ。
Windows Vistaの場合、装着直後のGV-SC400は、CD-ROMドライブとして認識されている。ドライブの中にはアプリケーションと自動実行用のファイルが置かれている。このアプリケーションを実行すると(自動実行が有効なら自動で起動)、GV-SC400のメニューソフトが起動する。
メニューソフトで使いたい機能を選ぶと、Vistaの場合は下の画面のような警告が出る(XPでは出ないが、再起動を求められる場合あり)。初めて見ると驚くが、規定の動作なので「続行」をクリックしてスルーしてよい。できればソフト側でこの警告をスキップしてもらいたいものだが。
警告が出た後にはGV-SC400が認識しなおされて、USBメモリーとして見えるようになる。内部にはメニューソフトのほか、ガジェットのインストーラー(後述)や録画番組保存用フォルダーなどが見える。この状態でなら、普通のUSBメモリーとして使用できる。