「WILLCOM D4で快適ビューアーライフ(前編)」に引き続き、WILLCOM D4を徹底的に使うための情報を紹介する。
WILLCOM D4の機動力と合わせ技で使うと便利なソフトウェア
ほとんど特別なカスタマイズはしておらず、一般的なパソコン用のフリーウェアの利用が多い。他に市販のソフトウェアはあまり追加していない。本機は、メインでの利用ではなく、あくまでも動画のビューアーとしての利用が多いからだ。
■GOMPlyer定番の動画プレイヤー。ただし、最新のFLV形式には対応していないようだ。
■SlingPlayerSlingPlayerは、「SlingBox」を利用して、動画をストリーミングで視聴するためのパソコン用のソフトウェア。筆者はおもにスカパー!を視聴するために利用している。ちなみに「SlingBox」は周辺機器の赤外線リモコンやルータを利用してTVやHDDレコーダーなどを遠隔操作する周辺機器で、ソニーのロケーションフリーの米国版といった位置づけか。WILLCOM 03やAdvanced/W-ZERO3[es]などのWindows Mobileデバイスで利用した場合、無線LAN利用時でも多少カクカクしたり、ジャギーが見えた。しかしWIICOM D4の場合は、無線LANやモバイルブロードバンド通信回線接続時にはそういった心配はいらない。PHS回線利用時はジャギーで見辛くなるが、それなりの視聴が可能な場合が多い。
FLVプレイヤーも山ほどあるが、筆者はシンプルで、適当にダウンロードしたFLVファイルにも対応したこれが気に入っている。
Webブラウザもたくさんあるが、シンプルなタブブラウザということで利用している。ニコニコ動画、YouTube、Veoh程度だったらこのまま視聴したりする。また、プラグインやツールバーが豊富なのが特徴で、Firefoxのアドオン「Evernote WEB Clipper」を利用することで、Firefoxで見ているページを簡単にWebサービス兼アプリであるEvernoteに取り込んだりすることが可能だ。
WILLCOM D4からW-SIMで利用している場合でも、重いアニメーションを多用したページなどを除くと、グラフィックをオフにしなくともそれなりの速度で利用可能だ。これは実際に試してみないとなかなかわかってもらえないが、W-SIMでも十分実用的だと思う。ただし、体感速度で我慢できるかどうかは個人差も大きいので筆者はそうである、と述べるにとどめる。もちろん、無線LANやモバイルブロードバンド通信回線をモデムとして利用した場合は十分に快適に使うことができる。
YouTube、Google Video、ニコニコ動画、VeohなどのFLV動画をダウンロード可能なFirefox用のツールバー。他にInternet Explorer用などがある。筆者の場合は、とりあえずこれでダウンロードして、後でFLV Playerなどで見る場合も多い。WILLCOM D4ではなく、ほかのパソコンでダウンロードしたファイルをmicroSDカードにコピーしてWILLCOM D4で視聴する場合もある。
アンチウイルスソフトは、以前から使っていたということで、フリーウェアのavast! 4 Home Editionを利用している。軽量なフリーウェアには、AVG Anti-Virus Free Editionや、Avira AntiVir Personal-Free Antivirusなどもあるが、単純に使い慣れているということで使い続けている。もっとも、1年に1回更新しないといけないのが、特に複数台で使っていると結構わずらわしい。
そして市販のアプリケーションを1つ。個人的な嗜好でしかないが、日本語入力プログラムにはATOKを利用している。MS-IMEと比較するとやや遅いような気がしないでもないが、変換効率と慣れで手放すことができない。
なお、最後にD4専用のプログラムとしてD4Gazerを使用している。このD4Gazerは、バッテリ残量を表示するだけではなく、CPUの占有率、メモリの消費量を表示してくれる。さらにタップすることで、スリープ、サスペンド(ハイバネーション)、電源オフ、再起動も可能にしてくれる便利なツールだ。
(次ページへ続く)