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新春のアニメ新番組情報 第5回

しっとり文学作品? それともスポ根アニメ?

2008年12月31日 20時00分更新

文● コンテンツ計画

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「源氏物語千年紀 Genji」
アフレコ収録合同取材レポート

 2009年1月15日(木)よりフジテレビ “ノイタミナ”ほかにてオンエア予定の新作テレビアニメ「源氏物語千年紀 Genji」のキャストが決定し、アフレコ収録がスタートした。11月18日(火)には出﨑監督と主要キャストが集合し、意気込みやアフレコ収録の様子など、会場に入りきらないほど集まったマスコミ陣の質問に答えた。
 この日は出﨑監督の65回目の誕生日ということもあり、声優陣を代表して、紫の上役の遠藤綾さんから源氏物語の作者である“紫式部”にちなんだ紫色の花でつくった花束が贈られ、声優陣や集まったマスコミ陣や関係者らに祝福された。
 そんな和やかなムードで始まった合同取材は、出﨑監督の挨拶からスタートした。

キャスト

(上段左から)玉川紗己子さん(藤壷役)、平田絵里子さん(葵の上役)、杉田智和さん(頭の中将役)、(下段左から)櫻井孝宏さん(光源氏役)、出﨑統監督、遠藤綾さん(紫の上役)

【出﨑監督】 「源氏物語」という有名な素材から、何が生まれてくるか、自分自身も楽しみにしている。みなさんも楽しみにしていてほしい。

【櫻井孝宏(光源氏役)】 光源氏役は大役ですし、また出﨑監督とのお仕事は初めてなので、どんな作品を作り上げて行くのか本当に楽しみです。自分も精いっぱい光源氏役を頑張りたいと思います。

【玉川紗己子(藤壷役)】 藤壷との出会いは光源氏が9歳のとき。こんなに早い時期に人生の色々が決まってしまう瞬間もあるんだな、と興味深く感じました。ピュアな気持ちで演じられたらと思います。

【遠藤綾(紫の上役)】 みんなが知っている作品で、みんなが知っている役なので、ドキドキしています。どんなふうにアニメーションで描かれるのか、個人的にも楽しみなので、楽しみながら演じて行きたいです。紫の上と同じように、素敵に成長していけたらいいなと思います。

【平田絵里子(葵の上役)】 葵の上は光源氏と仲が悪かったと描かれていたけれど、きっと本当は光源氏を好きだったはず。好きなのにうまく気持ちを伝えられない“複雑な女心”を演じていけたらいいなと思います。

【杉田智和(頭の中将役)】 「源氏物語」千年の重みを感じるとともに“やりがい”も自分の中で湧きあがっています。誠実に役と向き合ってゆきたいと思います。

 今年は「源氏物語」がこの世に出てから一千年を迎える年ということもあり、「源氏物語千年紀 Genji」の注目度は高まっており、マスコミ陣からも様々な質問が投げかけられた。

───「源氏物語千年紀 Genji」制作の心構えについてお聞かせください。

【出﨑監督】 「源氏物語」は人間としてのタブーにかなり挑戦している作品。しかも舞台が千年前なので、いざ描こうと思っても“土地勘”がない。イメージ世界をどう描いてゆくかなどとまどいながらも、人間はかわらないんだな、着飾っていても中身は生身の人間なんだ、と思いそこを描きたいと思います。

───千年もの昔の物語を現代に蘇らせることについてはいかがですか?

【出﨑監督】 あんな人もいる、こんなこともある。現代の人でも「あ~こんなことある」と共感できるところもあると思う。

【櫻井】 「源氏物語」は読んだことがなくても、記号として作品名や登場人物を知っている人が多い作品。自分自身も学校の授業で少し習った程度で、読み物という感覚があまりない。いざ、出﨑監督の演出でアフレコをしてみるとすごく生々しい、リアルなギラギラした物語で、アフレコをしていてもすごくドキドキする。この先どうなってゆくのかも自分自身が楽しみに感じる。

───最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。

【櫻井】 「源氏物語」のイメージが変わるくらいの作品になると思っている。是非、一人でも多くの人に見てもらいたと思います。

【出﨑監督】 これが「源氏物語」なの?と怒る人もいるかもしれないけれど、少なくとも30分間は見たことのないような世界にいられる様に、そんな映像、物語を作りたいと思います。次々とタブーを冒してゆく光源氏を見てほしい。是非見て下さい。

→次ページへ続く

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