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あの防衛省ガンダムはどうなった?「平成20年度 研究発表会」開催!

2008年11月14日 21時00分更新

文● 伊藤 真広

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実用化も近いハイテク装備!

 続いてはアドホック無線を利用した「次世代近接戦闘情報共有システム」だが、これはすでに納入されていて、実用化に向けてのテストが行われている。早ければ来年度には東富士で実際の運用試験を実施する予定だ。今後の研究課題は8時間という短い連続駆動時間を、自衛隊が実際に使用する際に目安となる48時間に近づけることだという。
 なお、野戦での運用は現在のところ想定されておらず、今回の展示モデルは、市街戦などを想定した装備になっている。野戦運用の場合には、アンテナの巨大化や通信機器の出力増幅など、多くの課題がまだ残っているとのこと。

次世代近接戦闘情報共有システム

「次世代近接戦闘情報共有システム」を装着した姿。ヘルメットや衣類など各所にアンテナや送受信機が組み込まれており、隊員の運動性を損なわないよう設計されている

パネルでは、装備品が組み込まれている場所や送受信機の重量、運用方法などが解説されていた。同装備は近接戦闘を主眼としたものなので、運用は小隊単位(30人程度)で、大規模なかたちでは用いられないとのことだ

気になる新型装備「手投げ型情報収集ロボット」

 今年の展示物のなかで、興味深かったのは「手投げ型情報収集ロボット」。呼んで字のごとく、黒いカプセル状のロボットを、偵察したい室内などに投げ込んで運用する。今回の展示はプロトタイプということで対衝撃処理などが施されておらず、実際に投げることはできなかったのだが、リモート操作で会場を走り回り、その映像をコンピューターに送信していた。
 まだまだ初期の試作レベルということで、10mm程度の段差しか超えられず、悪路や障害物などは走破できないうえ、偵察で使用するにはまだ大きすぎるため、改良を重ねてより小さくしていく予定とのことだ。

実際に稼動する姿を動画に納めてきたのでご覧いただきたい。

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