性能は元のDドライブ相当
交換が終わったらやることはひとつしかない。そうベンチマークだ! 今回は900-Xと901-Xの2機種で、ベンチマークソフト「CrystalDiskMark 2.2」を使って性能を測ってみた。すべてのテストはOSを再インストールし、Windowsアップデートを最新の状態にまで適用したあとに実施している。
全体の傾向を見ると、Dドライブと同じ程度の性能を実現している。唯一、900-Xでは、元々あったDドライブの読み出し速度(Readの各項目)が少し速く、SSDEシリーズに交換すると2割前後遅くなったが、それ以外では読み出し/書き込み(Read/Write)ともに似た傾向だ。
環境移行が簡単なのもウリ
3機種対応に加えて、もうひとつバッファローの交換SSDと異なるのが、付属ソフトとして、環境移行ソフトの「HD革命 BackUp Ver.7 Lite」とパーティション管理ソフト「HD革命 Partition Lite Ver.1」を用意しているということ。
901-XのDドライブには、あらかじめ統合ビジネスソフト「StarSuite 8」などが組み込まれている。また、しばらくEee PCを使っていれば、Dドライブにあれこれとデータを保存しているだろう。HD革命 BackUp Ver.7 Liteを使えば、「バックアップ」ボタンを押すだけで、Dドライブのデータをいったん外付けHDDなどに退避できる。SSDの交換後、データを戻す際も「復元」ボタンを押すだけ。
実はLite版のHD革命 BackUp Ver.7は、機能制限のためバックアップ時と違うサイズのディスクに復元することができない。これはHD革命 Partition Lite Ver.1を利用してパーティションサイズを最大まで戻せる。なお、HD革命 BackUp Ver.7 Liteは、ブートドライブのバックアップ・復元にも対応しているので、701-Xの交換時に使うことも可能だ。
Eee PCユーザーにとって、最も気になるところは価格かもしれない。16GBのSDCHカードが4000円台でも売られている現在、直販価格で32GBモデルが1万4800円、64GBモデルが2万9800円という交換モジュールは若干割高だ(Amazon.co.jp、32GB、64GB)。
だが、冒頭でも触れたように「16GBじゃ足りない! ちまちま節約するのはもう嫌じゃー!」という方であれば、十分投資の価値はあるだろう。例えば、900-Xであれば、8GB(Cドライブ)+64GB(交換済みDドライブ)+16GB(SDHCカード)=88GBというような構成も可能だ。
SSDのよさを残しつつも、めくるめく大容量の世界をEee PCで体感したい──。「SSDE」シリーズはそんな方におススメの一品と言えよう。