荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第74回

暗い場所ではモノクロで！室内猫をラブリーに撮る方法

　さて、うちの「かふか」。最近座布団の下に潜り込んでひとりで遊んでる（1ページ目冒頭の写真）。座布団の下にいるからすごく暗い。そんなときもISO 6400でモノクロモードである。

座布団からちょっとだけ顔を見せた瞬間を、D90のライブビューを使って這いつくばって撮影（2008年10月撮影　ニコン「D90」）

　色なんか付いてないほうがいいこともあるのだ。しかも……モノクロのおかげで猫が遊びすぎて汚くなった座布団のアラも目立ちません。

　暗い寝室で寝ているときもモノクロでこっそり。お腹を出して寝てました。

暗い部屋で寝てたので起こさないようにそっと高感度＋モノクロモードで（2008年10月撮影　キヤノン「Powershot G10」）

　では最後にラブリーなモノクロ写真を。

2匹の猫がはじめて鼻をくっ付けようとする瞬間。このあとどうなったかは秘密（2008年8月撮影　ニコン「D40X」）

　最後の1枚はカメラ内でモノクロに変換したもの。撮ったあとで、「これはモノクロにした方がいい」と思ってその場で変換したのだ。子猫のかふかと大人猫の大五郎がチュッとする瞬間である。

　カッコいいモノクロ写真にするのはけっこう大変だけど、撮ること自体は、カメラのモードを切り替えるだけで手軽にできる。時にはお試しあれ。

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。

＊次回は10月29日掲載予定