機能はマニアック、質感もなかなか
本機は豊富な撮影設定が選べる、COOLPIXシリーズの最上位モデルでもある。広角28mmからの光学4倍ズームや、CCDシフト方式の光学式手ぶれ補正機構、マニュアル露出やホットシュー、各種コンバージョンレンズの利用など、マニア好みの拡張性、設定の追い込みが可能だ。
背面ディスプレーの左側に、縦に並んだボタン類など、操作体系は従来モデル「COOLPIX P5100/P5000」を継承している。とはいえ、内蔵フラッシュがポップアップ式となり、アクセサリシューが本体上面の中央となるといった変更があり、外観の雰囲気はかなり異なる。
小さなボディーに太めのグリップ、上面には一眼レフでは一般的なコマンドダイヤルも装備。グリップ部分のラバーには細かなモールドが追加されている。また、モードダイヤルにはローレット処理を施している。デザインにもこだわりを感じる。
コマンドダイヤルを使った操作は、片手で使えるコンパクト機と比べてやや煩雑に感じるかもしれない。両手での操作が基本になるからだ。
しかし、カメラを構えた状態で、細かな機能をじっくりと使い込みたい人には向いているだろう。具体的には、液晶ディスプレー左側の「Fn」キーや、使用頻度の高い機能をまとめられる「マイメニュー」などを左手で押し、右手でダイヤルを回す形になるが、レリーズボタンから少し指をずらすだけで操作できるので、慣れてくるとメニュー操作よりスピーディーだ。逆に、カメラ任せでクイックな撮影をしたいなら、フルオートで使えばいい。
機能面では、逆光撮影などに効果を発揮する「アクティブD-ライティング」、最大12人まで検出可能な顔検出、広角レンズの歪みを電子的に補正する「ゆがみ補正」などを継承。さらに、カメラ内でのRAW現像も可能となった。また、発色や輪郭強調などの画像処理を細かくカスタマイズできる「COOLPIXピクチャーコントロール」も新搭載した。