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レイアウトソフト

レビュー:QuarkXPress 8 日本語版

2008年07月29日 18時00分更新

文● 諫山研一

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円滑なDTP作業を手助けする新機能


 旧バージョンで禁則処理のレベルを設定するには、「H&J」で指定していたが、最新版では文字組編集機能で処理できる。

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カッコや句読点などの約物に関わる文字の字間を詳細に設定できる。文字間の設定を「文字組セット」として書き出すことも可能だ。設定後の様子を逐一確認できるプレビュー機能も備える

 日本語の組版で重要なカッコや句読点に関わる文字の幅を設定項目から指定できるため、いままでよりも短時間で美しい組版が可能だ。

 また、ウィンドウ内にドラッグ&ドロップするだけで画像やテキストを張り込めるほか、Adobe Photoshopのネイティブファイルの張り込みにも対応した。透明効果なども再現されるため、従来のようなクリッピングパスによる切り抜き作業をしなくても透明化ファイルの配置が可能だ。

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Adobe PhotoshopとAdobe Illustratorのネイティブファイルの張り込みが可能。QuarkXPress上で明度や彩度など、画像の加工ができる。PSDファイルは「PSD Import」パレットでクリッピングパスなどの指定も可能だ


【Conclusion】
○  文字組版環境が進化したほか、OpenTypeフォントのフルアクセスが可能。異体字も簡単に表示できるようになり、従来抱いていた悩みを払拭している。

×  Adobe InDesignに比べて細かな設定や単位の使い方が少々劣る点が気になるところ。動作に関してもレイアウトを組んでいくにつれて遅くなっていく。

(MacPeople 2008年9月号より転載)


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