さらにマニアックに進化した「DMC-LX3」
「DMC-LX3」は、2006年7月発表の「DMC-LX2」の後継機種。LX2はコンパクトなボディーながら、フルマニュアル撮影に対応する点、16:9のCCDと液晶パネルを搭載する点などが受けて、カメラに詳しいマニア層中心に高い支持を集めていた。
今回の機種では拡張性を強化。本体上部にアクセサリーシューを備えたほか、レンズアダプター(DMW-LA4、46mm径、価格2100円)を介して、ワイドコンバージョンレンズ(DMW-LW46、18mm撮影に対応、実売2万円前後)や各種フィルターの装着が可能になっている。
さらに、外部光学ファインダー(DMW-VF1、実売2万4000円前後)やフラッシュライト(GN22、価格未定)、速写ケース(DMW-CLX3、実売9500円前後)など専用オプションも充実。市場が急速に立ち上がりつつあるマニア向けコンパクト機のカテゴリーを意識した製品と言える。
レンズは35mmフィルム換算で、広角24mm相当に対応した光学2.5倍ズーム。「ライカDC バリオ・ズミクロン」という名称が示すように、開放F値も2.0と明るい(ズミクロンはF2.0のライカレンズに付けられる名称)。また、マクロ機能も大幅に改善され、広角側で最短1cm(従来は最短5cm)の撮影が可能になった。
撮像素子は1/1.63インチ、有効有効1010万画素のCCDで、最新プロセスルールの使用により、従来の1/2.5インチCCDと比較して、1画素あたりの受光面積が約45%拡大している。これにより、最大でISO 3200(新高感度モードではISO 6400まで)の撮影が可能になった。撮影条件にもよるが、ISO 800程度でも常用できそうな印象だ。また、CCDの撮像面はレンズのイメージサークルよりひとまわり大きく設定されているため、どのアスペクト比(16:9、3:2、4:3)でもトリミングせずに同じ画素数/画角で撮影できる。これは2007年1月に発表された「DMC-TZ3」(関連記事)と同じ仕組みだ。
本体サイズは高さが若干増している。グリップ部分も大型化しているため、全体にごつい印象となった。カラーバリエーションはシルバー(S)とブラック(K)の2色を用意。店頭での販売価格は6万5000円前後となる。
DMC-LX3主なスペック | ||||
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製品名 | DMC-LX3 | |||
撮像素子 | 1/1.63インチ有効1010万画素 | |||
レンズ | 光学2.5倍ズーム、f=5.1~12.8mm(35mm換算24~60mm相当)、F値2.0~2.8 | |||
静止画撮影 | 最大3648×2736ドット | |||
ISO感度 | オート/80/100/200/400/800/1600/3200 | |||
動画撮影 | 最大1280×720ドット(16:9撮影時)、秒30フィールド(4:3撮影時) | |||
液晶ディスプレー | 3.0インチTFT 46万ドット | |||
記録メディア | 内蔵メモリー(約50MB)/SDカード(SDHC/MMC対応) | |||
インターフェース | USB、AV出力 | |||
電源 | リチウムイオン充電池 | |||
撮影可能枚数 | 約380枚 | |||
本体サイズ | 幅108.7×奥行き27.1×高さ59.5mm | |||
重さ | 約229g(本体のみ) |