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アスキー総研「エコと家電」調査で想ったこと

環境サミットと風船怪獣バルンガ

2008年07月08日 21時43分更新

文● 遠藤諭/アスキー総合研究所

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誌的で静かな朝は来るか


 ところで、ウルトラQのバルンガのエンディングは、日本の怪獣ドラマ史上もっとも詩的といってもよい。

 バルンガにエネルギーを与えないため、あらゆる電力の使用、自動車の運転、工場やオフィスの活動も止められる。静まり帰った東京の街を、星川航空の万条目や一平くんたちが自転車で走り回る。そして、風船を持って登場するのが奈良丸博士だ。博士は、20年前にバルンガを発見したが、サギ師呼ばわりされて学会を追放されていた。

 その奈良丸博士が、ビルの屋上でエネルギー源のなくなった東京から太陽に向かって遠ざかっていくバルンガを見守っている。それを、背後から見守る万条目や一平や由利ちゃん。

 そこでの奈良丸博士のセリフは、元米副大統領のアル・ゴアにも聞かせてあげたいものだ。「バルンガらは怪物ではない。神の警告だ」 博士はさらに続ける「バルンガは自然現象だ。文明の天敵というべきか……。こんな静かな朝はなかった。このキチガイじみた都会も休息を欲している」(※オリジナルを尊重するため表現はそのまま)。

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