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アスキー総研「エコと家電」調査で想ったこと

環境サミットと風船怪獣バルンガ

2008年07月08日 21時43分更新

文● 遠藤諭/アスキー総合研究所

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エコと家電


 アスキー総合研究所は7日に、(株)アスキー・メディアワークスが行なった「エコと家電」に関するアンケート結果を発表した。主婦層として、(株)角川・エス・エス・コミュニケーションの「レタスクラブネット」、一般消費者層として、(株)角川クロスメディアの「Wlaker plus」の協力を得て行なったもので、調査期間は7月2~4日、サンプル数は930となっている。

※『不都合な真実』で述べられたエコロジーのために心がけのうち、実践していること/性別のグラフ

 調査では、元米副大統領のアル・ゴアが「不都合な真実」(枝廣淳子 訳、ランダムハウス講談社)の中で示したエコロジーのために心がけて実践すべき事柄について聞いている。結果を見ると、「冷暖房の設定温度に気をつかう」や「新しく購入する時には省エネ型の電気製品を選ぶ」が、1位と2位。家電製品に関する項目は高いポイントを獲得しており「エコロジーの実践=節電」の認識が高いことが分かった。

 なお、男女別では「省エネ型の照明を選ぶ」と「家庭にある電気製品をきちんと使い、メンテナンスする」「クリーンエネルギーに切り替える」でのみ、男性が女性を上回っている。「車の運転の際、停止中にエンジンを切る」でさえ、女性が男性を上回ったのは、深刻な結果といわざるを得ない。男性は、電球のことくらいしか考えていない。



太陽発電とコスト


 太陽光発電システムは、積極的に電気を作り出すという点で、いわゆるエコ家電とは一線を画するものといえる。現在の居住環境にかかわらず、戸建て住宅に入居した場合の太陽光発電の導入について尋ねたが、「とても導入したい」は42%にも達した。4人家族が一般に使う3キロワット級の太陽光発電システムは、東京で設置した場合に230万円かかると言われるが、どの価格帯なら導入してよいかを聞いた。

 それによると、「(80万円超)100万円以下」が37%で圧倒的に多く、ここが価格のスイートスポットであることが分かった。現状の価格とはかなりの乖離があるが、6月に行われた台湾のハイテクショウ「COMPUTEX TAIPEI」でも、台湾メーカーが液晶に続いて太陽光発電に組みはじめている。意外に、価格低下は早い可能性がある。

※太陽光発電システムを導入しても良い費用(設備費+設置費)



地球温暖化と国民意識


 調査では、スペシャルクエスチョンとして「地球温暖化の進行を止めることはできると思うか」を聞いた。

 それによると、「防ぐ手だてはない」と「ある程度は緩和するが止めることはできない」の合計が47.7%、一方、「今の取り組みが実行できれば防げると思う」と「より進んだ取り組みがあれば防げると思う」の合計は52.3%だった。地球温暖化の進行は、止まると止まらないで、約半々の結果になったといえる。

※地球温暖化の進行は防げると思うか

 ちなみに、同じような質問は、米国のエコロジーサイトの「TreeHugger」でも行なわれたことがある。それによると、70%の人が、地球温暖化の進行は防ぐことができると答えたようだ。アメリカ人のほうが若干楽天的なようだ。

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