クリアインクの実力は!? フラッグシップビジネス向け複合機
【SPEC】 開発元●キヤノン(株) 販売元●キヤノンマーケティングジャパン(株) 価格●オープンプライス(実売6万3000円前後) http://canon.jp/ 印刷解像度●4800×1200dpi 光学解像度●4800×9600dpi インターフェース●USB 2.0、100Base-TX 対応システム●OS X 10.3.9以上(Leopard対応) サイズ●幅500×奥行き535×高さ257mm 重さ●約16.6kg |
【COMMENT】
普通紙での画質を改善する「PgR」技術を搭載し、平均画質レベルを向上。スキャンも印刷も自動両面に対応したビジネス用途強化モデル。
キヤノン(株)の「PIXUS MX7600」は、普通紙の全面にあらかじめクリアインクを塗布し、その上に顔料インクで印刷する「PgR(Pigment Reaction)」技術を採用したA4インクジェット複合機。
インクのにじみや用紙への染み込みを抑えることで、発色性やコントラスト、シャープネスを高め、普通紙に対しても、レーザープリンターに近いキレのいい画質を実現する。
インクシステムは、CMYの基本3色に、ブラックと写真印刷用のフォトブラックの2色を加えた顔料系5色。このうち主に文字用のブラックは、ほかのカートリッジの2倍ほど幅のある大容量タイプを採用し、ファクスやコピーといったビジネス用途にも余裕を持って対応できる。普通紙に印刷する場合、全面に強制的に塗布されるクリアインクは、ほかのカートリッジとは比較にならない大容量のタンクを、ヘッドユニットとは離れた場所に装着する。
機能的には、自動両面スキャンが可能なADF/ファクス/自動両面印刷対応のプリンター──を装備。実売6万円強という価格から見ても、専用紙上の写真画質よりも普通紙上の文字/グラフィック画質を重視するビジネスユーザーに適した1台と言える。
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