操作はサクサク、より使いやすくなったブラウザー
ACDSee Pro 2を起動すると、まずはブラウザーが表示される。Photo Manager同様にエクスプローラ風の画面で、中央にサムネイル、左にフォルダツリー、右にExif情報、左下にはヒストグラム付き画像ビューと、昨年発売された「ACDSee 9 Photo Manager」をそのまま継承した構成だ。
変更点としてはまずベースカラーが黒に、サムネイル画像は従来の最大240×180ドットから320×240ドットへ大きくなった。単なる画像管理ではなく、いかにもデジタルカメラ画像の編集ツール然とした印象になっている。またExif情報表示で「カスタム」のタブを選択すると指定した情報のみが表示されるなど、細かく使い勝手が向上している。
各画像のサムネイルにあるチェックボックスにマークを付けて一括処理したり(コピーや移動だけでなくファイル形式の変更もできる)、下段に“バスケット”と呼ばれるワークスペースに移動しておいてから編集作業に移れる(実際にファイルは移動しない)など、複数の画像を加工・編集する前段階のフォルダー表示としてはかなり快適だ。
使ってみて驚くのは、あらかじめサムネイルを生成しているため、RAW画像を含んだ画像でも表示が非常に高速なこと。スクロールしてもほとんど画像表示の遅延が感じられない。また、サムネイルをクリックした際に左下に拡大画像がプレビューされたり、カーソルを合わせただけで若干大きな画像がポップアップするのも、画像の選択に使いやすい。
管理・ビューアソフトとしての歴史の長い製品だけにブラウザは細かいところも工夫されており、このメインの画面だけでひととおりの作業が完結するのは感心させられる。