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発売前の最速レビュー!

ACDSee Pro 2でデジ一眼を10倍楽しむ

2008年06月24日 17時45分更新

文● 行正和義/カメラマン

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初心者も安心の直感RAW現像&露出補正


 RAW現像は露出(明るさ調整およびトーンカーブ)/イコライザ(後述)/カラー/詳細(シャープネスおよびノイズ除去)/回転およびトリミングという5つのタブで現像パラメータを設定してから現像を実行する。

RAW現像ツールのメイン画面。左のタブで処理を選択後、「完了」で処理を実行する。トーンカーブ調整などはこの画面で行う

 対応RAWフォーマットは豊富で、ニコン、キヤノン、オリンパス、ペンタックス、カシオ、エプソンなど10数社のメーカーのファイルを読み込める。今回、1GHzのCore 2 Duoマシンと1000万画素のデジカメ画像を使い、各種処理を設定したあとでRAW現像を実行したところ、速度も約16秒となかなか速かった。

 おもしろいのはイコライザによる露出調整。これは画面の明るさを5レベルに分け、それぞれの明るさ/暗さをオーディオイコライザのようなスライダで調整するというものだ。

イコライザによる露出調整。左側にあるスライダ(5レベルそれぞれに明るさ・暗さが用意されている)を移動させればそれぞれの明るさ域を調整できる。トーンバンドは最高9レベルまで増やすことができる

 トーンカーブ自体は「露出」タブでも調整可能だが、トーンカーブをどのように持ち上げてレベル調整するか、初心者にはやや分かりづらいかもしれない。だが、このイコライザを利用すればオーディオで「高音域を弱める」「重低音を強調」と同様に直感的な調整ができる。

 フォトレタッチ機能である「画像編集」はRAW現像とは別に用意されているのだが、こちらでも露出補正の機能としてユニークなインターフェースが用意されている。

画像の編集ツールのメイン画面。左のメインメニューで露出調整やシャドウ/ハイライト調整、カラー、赤目調整などを選べばあとはそれぞれの処理画面になる

 RAW現像時と同様にイコライザによる調整ができるほか、「アドバンス」では指定した明るさ域の引き上げ/引き下げが行なえる。ヒストグラムを表示するグラフで明るさの調整もできるほか、単に画面上で調整したい明るさの部分にマウスポインタを合わせ、右クリックしながらポインタを上下させれば、その明るさ域が明るく/暗くなる。

画像編集ツールの「シャドウ/ハイライト」内に用意されている「アドバンスド」。いわゆる「ハイライトを暗く/シャドウを明るく」や通常のトーンカーブ、イコライザによる補正に加えて、マウスでポインティングしつつトーンカーブをぐりぐりと変更できるのはおもしろい

 言葉で説明するとやや煩雑になるが、実際にやってみるとトーンカーブならば試行錯誤しそうな補正も、2~3ヵ所でマウスを軽く動かすだけで済む。直感的に表現したい部分の明るさがしっかりと決まるのは面白い。

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