初心者も安心の直感RAW現像&露出補正
RAW現像は露出(明るさ調整およびトーンカーブ)/イコライザ(後述)/カラー/詳細(シャープネスおよびノイズ除去)/回転およびトリミングという5つのタブで現像パラメータを設定してから現像を実行する。
対応RAWフォーマットは豊富で、ニコン、キヤノン、オリンパス、ペンタックス、カシオ、エプソンなど10数社のメーカーのファイルを読み込める。今回、1GHzのCore 2 Duoマシンと1000万画素のデジカメ画像を使い、各種処理を設定したあとでRAW現像を実行したところ、速度も約16秒となかなか速かった。
おもしろいのはイコライザによる露出調整。これは画面の明るさを5レベルに分け、それぞれの明るさ/暗さをオーディオイコライザのようなスライダで調整するというものだ。
トーンカーブ自体は「露出」タブでも調整可能だが、トーンカーブをどのように持ち上げてレベル調整するか、初心者にはやや分かりづらいかもしれない。だが、このイコライザを利用すればオーディオで「高音域を弱める」「重低音を強調」と同様に直感的な調整ができる。
フォトレタッチ機能である「画像編集」はRAW現像とは別に用意されているのだが、こちらでも露出補正の機能としてユニークなインターフェースが用意されている。
RAW現像時と同様にイコライザによる調整ができるほか、「アドバンス」では指定した明るさ域の引き上げ/引き下げが行なえる。ヒストグラムを表示するグラフで明るさの調整もできるほか、単に画面上で調整したい明るさの部分にマウスポインタを合わせ、右クリックしながらポインタを上下させれば、その明るさ域が明るく/暗くなる。
言葉で説明するとやや煩雑になるが、実際にやってみるとトーンカーブならば試行錯誤しそうな補正も、2~3ヵ所でマウスを軽く動かすだけで済む。直感的に表現したい部分の明るさがしっかりと決まるのは面白い。