Macの魅力、アップルジャパンの努力、販売店独自の取り組み
Macコーナーマネージャーの高橋氏は、Macの高いプライスパフォーマンスはファーストモデルのMacBook時代から突出し始めたという。現在、MacBookは最下位のモデルですらCPUにCore 2 Duoを搭載し、メインメモリーは1GBを備えながら、価格は12万9800円。この価格は今年2月に発表された現行モデルからの設定で、従来よりも1万円値下げ改定されている。また、4月28日発表の新iMacでも最下位のモデルは2万円値下げされ、13万9800円という求めやすい価格だ(参考記事)。
この一連の価格改定についてアップルジャパンは、次のように語る。
海外での価格は特に変更なく、この価格改定は、国内向けにアップルジャパンが独自に調整するものです。より多くの方に使っていただくために、常に努力させていただいております。
最近の円高傾向を踏まえての判断であることは明らかだが、いずれにせよ、Macの低価格化消費者にとって歓迎できる事柄だ。
高橋氏によれば、ヨドバシカメラでは販売に独自の工夫を取り組んでいるという。
スタッフ全員がMacユーザーであることはもちろん、アップルジャパンからのトレーニングを受けており、そのうち半数以上は特に優秀な成績をおさめているという。
同店では、Boot CampとWindowsのインストールサービス、Windowsソフトのインストール、月1〜2回のペースで開催する初心者向けのデモ、実際にWindowsを起動させたMacの展示、液晶モニターなどのWindows用周辺機器を接続しての展示──などといった、初心者が特に気になる情報の発信やサービスを展開している。
アップルジャパンによれば、「ワールドワイドのApple StoreでMacを買う人のうち、約半数はWindowsユーザー」とのことで、Macのハードとしての魅力が十分に伝わってきていると言える。今後、ハードとしてのMacと付き合い始めたユーザーがMac/iPodを中心にアップルが展開するサービスの魅力に気付いたとき、もうひとつ大きな波がやってくるのではないだろうか。