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ポータブルデジタルレコーダー

レビュー:R-09HR

2008年05月12日 10時30分更新

文● 内山秀樹

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高音質製品の先駆者が音質&使い勝手を向上


R-09HR 【SPEC】
開発/販売元●ローランド(株) 価格●オープンプライス(実売価格4万円前後)  http://www.roland.co.jp/

録音形式●MP3、WAVE 記録メディア●SDカード(SDHC規格対応) 入力●内蔵マイク、マイク端子、ライン入力 出力●ヘッドホン端子 対応システム●OS X 10.2以上(Leopard対応) サイズ●幅62×高さ113×奥行き27mm 重さ●174g

【COMMENT】
手のひらに収まるボディーで24ビット/96kHzという高品位な録音が、シーンを選ばず、いつでもどこでも気軽に楽しめのるがうれしい!


 '06年の発売以来、プロアマ問わず多くのユーザーから強い支持を受けるポータブルデジタルレコーダー「R-09」の後継機種「R-09HR」が登場した。


ボディー比較

左から順に「R-09」「R-09HR」「iPod classic」。正面から見るとR-09 HRは旧モデルのR-09よりひと回り大きいが、若干薄くなっている。ポータブルレコーダーとしてはやや大きめのサイズだ

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 高級感のあるボディーはラバー製で手になじみ、CDを超える24ビット/96kHzリニアPCM録音(WAV形式)に対応したことが最大の特徴だ。視認性に優れた有機ELモニターの採用や、再生速度を10段階から自由に選択できるスピード可変再生機能、自然なエコー感を録音素材に加えることができる4種類のリバーブを内蔵するなど、録音機器として最先端の機能が集約されている。


ボディー

本体背面は、上部に電池ボックス、下部にはホールド/マイクゲイン/リミッター/ローカットなど使用頻度のスイッチを用意。両側面にはボリューム/録音レベルの調整ボタンのほか、ACアダプターやライン入力など各種入出力端子を配置している

 ほかにも、小型のモノラルスピーカーを内蔵したことにより録音内容をすぐ確認できたり、電池ボックス(単3形乾電池2本)とSDカードスロットを分離してアクセスを簡易化したり、ワイヤレスリモコンが付属したりと、旧モデルユーザーからのフィードバックを生かしている。これらの改良によって、使い勝手の面においても確実な進化を遂げている点も非常に魅力的だ。


リモコン操作

リモコンで遠隔操作も可能。ボタンの点灯/点滅で遠くから状態を確認できるうえ、本体操作による雑音防止にも非常に効果的


ボディー底部

R-09HRでは、SDカードスロットと電池ボックスが分けられた。開閉の容易なゴムぶたになっており、USB接続やメディアの取り出しなどでスムーズなアクセスが可能だ

 また、「R-09HR」は、別売りオプションも充実。汎用のカメラ用三脚を取り付けられる専用カバースタンドセット「OP-R09HR-C」(価格5670円)を使えば、ノイズの少ない安定した録音が可能だ。

 ライブや演奏の録音はもちろん、語学学習やフィールド・レコーディング、ポッドキャスト番組の制作など多様なシチュエーションで活躍できる製品と言える。


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