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放送より先にネットに出す、東京MXがITニュース番組を開始

2008年04月04日 21時21分更新

文● 編集部

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 放送より先にネットに出す。そんな斬新な発想で作られたテレビ番組、それが東京MXTVの「東京ITニュース」だ。

 5分間と短い番組だが、最新のガジェット情報からネット文化論まで、ITに関するさまざまな話題を提供。本放送は毎週月曜日の17:55~18:00(4月7日開始)だが、YouTube内の「TOKYO MXブランドチャンネル」(関連リンク)で、前週金曜日の夜に公開される。

 第1回目のテーマは動画共有サイト。JRCとグーグルの包括利用許諾契約(関連記事)、最近正式契約を結んだニコニコ動画とJASRAC(関連記事)などのトピックスを取り上げ、ユーザーの「歌ってみた」「演奏してみた」が投稿可能になった現状などについて紹介される。

 キャスターはビデオジャーナリストの神田敏昌氏。当社アスキー総合研究所 所長の遠藤諭も解説委員として出演。「動画共有サイトへの投稿によって、演奏されればされるほどアーティストに還元されるような仕組みが出てくれば面白い」などとコメントしている。

 東京MXTVは、2007年7月に地上波テレビ放送局では初めて、YouTube内にブランドチャンネルを設けた放送局(関連記事)。

▼5分からもれちゃった「はみだし」


 テレビゲームは著作物と認められておらず映画として扱ったパックマン裁判は有名。猪木の持ちワザである「卍固め」を、天竜がリングでやるとき猪木の(c)表記を叫ぶ必要があるかというたとえ話もあった。知財に関する法律も時代にあわせて進化していくべきものです。

 今回の話は、あくまでJASRACに信託契約金や年会費を払える人たちの話。そこまでは払えないシロウトの作品を守ることがコンテンツ文化の発展になるという意見もある。まったくそのとおりでネット時代ならそれが可能になる。

 YouTube、JRCとも著作隣接件まで言っていないのでリッピングした曲もいいのねと早合点しないよう。

(遠藤諭)


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