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3D CG作成ソフト

レビュー:STRATA 3D CX 5.5

2008年03月29日 12時34分更新

文● 大河原浩一

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CS3との連携強化でデザイナーの効率アップ


 バージョン5.5では「Adobe Photoshop CS3 EXTENDED」と連携するプラグインが実装されるなどCS3とのコラボレーション機能の強化が図られており、3D CGに慣れないデザイナーでも扱いやすくなっている。

 このプラグインはSTRATAで作った三次元モデルデータを、ボタンひとつでPhotoshopの3Dレイヤーへ転送するもの。逆に、Photoshopで作成した3DレイヤーのモデルをSTRATAへ転送して細かい編集を施し、Photoshopに戻すといった使い方も可能だ。

STRATAでモデリングしたモデルデータを「Adobe Photoshop CS3 EXTENDED」の3Dレイヤーに転送できる。グリッドオブジェクトや非表示オブジェクトなど、どのデータを転送するかを個別に指定可能

 また、STRATAでレンダリングした二次元の画像データも本プラグインによってPhotoshopに直接転送できる点にも注目したい。レイヤーレンダリングした画像であれば、レイヤー分けした状態でPhotoshopに読み込めるため、効率よくさまざまな加工を行える。

レンダリングして生成された最終出力画像をPhotoshopに転送。レンダリングする際にPhotoshop形式にすると図のように、各要素をレイヤーに分けて転送可能だ

 アドビ製品をメインに3D CGも使ってデザインワークをしているデザイナーにとっては非常に効率のいいツールに仕上がった。


【Conclusion】
○  モデルやレンダリングイメージをAdobe Photosh op CS3 EXTENDEDへ転送できる。レンダリングイメージをPhotoshopで加工したいときに便利。

×  ほかの3D CG作成ソフトと比較すると、アニメーション機能が貧弱な印象を受ける。レンダリングのクオリティーが高いだけに残念だ。

(MacPeople 2008年5月号より転載)


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