オリンパスイメージング(株)の「CAMEDIA FE-350 Wide」は28mmからの広角ズームレンズを搭載した普及モデルだ。同社のコンパクトデジタルカメラ“FE”シリーズの中では上位機にあたり、光学4倍ズームレンズや3インチの大型液晶ディスプレーを搭載する。
有効800万画素CCDに沈胴型光学4倍ズームレンズを搭載、背面には3インチ(約23万画素)の大型液晶ディスプレーを装備する。撮像素子以外は同シリーズの「FE-290」(2007年発売、710万画素)(関連記事1)とほぼ同等で、高画素化された後継モデルと言える。FE-290に比べて、画像処理エンジンが新しくなり、ノイズ低減や顔検出AF/AE機能も追加された。なお、FE-290と同時に発表された「FE-300」「FE-280」には新画像処理エンジンと顔検出が付いていたので、広角モデルのみワンテンポ遅れてのモデルチェンジということになる。また、FE-300などに付いていた撮影後の自動露出補正(主に逆光時などの暗部を明るくする)は搭載されたものの、笑顔を検出して自動でシャッターを切る「スマイルシャッター」の搭載は見送られている。
直方体ボディーの左側にオフセットしたレンズや背面のモードダイヤルなど、基本デザインはFEシリーズと共通している。FEシリーズはシンプルで分かりやすい操作に重点を置かれたモデルだけに、操作部に関してはMENUとカーソル、OKボタンだけで一通りの操作が可能となっている。同社が従来から採用している、MENUボタンを押すと十字型に表示されるメインメニューや、モードダイヤルをGUIDEに合わせると文字による一覧表示で撮影ガイドが表示されるのも従来どおりだ。また、新たに「μ」シリーズや「SP」シリーズのようにOKボタンがfuncキーと兼用になり、撮影時のクイックメニューでISO感度やホワイトバランスなどの項目を選びやすくなった。