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立ち読み「MACPOWER 2008 Spring」 Vol. 1

ソフトウェアアップデートでさらなる進化を遂げたiPhone&iPod touch

2008年02月27日 12時00分更新

文● 池田冬彦、MACPOWER編集部

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iPhoneに限りなく近づいたiPod touch

iPhoneと同時に、iPod touchもバージョン1.1.3へアップデートしている。

アラート

バージョン1.1.3以前のiPod touchをMacに接続すると、iTunes上で「新しいiPodソフトウェアバージョン(1.1.3)を利用できます」というアラートが表示される。ここで「ダウンロードとインストール」を選ぶ

 今回のバージョンアップでは、単なるアプリケーションの追加以上に大きな意味を持つアップデートが施された。それは、iPhone/iPod touch用ネイティブアプリケーションがiTunes 7.6を使ってインストールできるようになったことだ。

ソフトウェア・アップグレード画面

アップデートが完了すると、iTunesが自動的にiTunes Storeへ移動し、ソフトウェア・アップグレード画面に進む。「ソフトウェア・アップグレード」をクリックすると追加アプリケーションをインストールできる

購入画面

次に購入画面が現れる。購入にはiTunes Storeのアカウントでサインインしておく必要がある。注意事項を確認して「ソフトウェアを購入」をクリックすれば、アプリケーションがiPodにダウンロードされる

 既存のiPod touchユーザーは、バージョン1.1.3へのアップデートとともに、iTunes Storeから「1月のソフトウェア・アップグレード」の画面から5つのアプリケーションを2480円で購入・ダウンロードしてiPod touchに追加インストールできるようになる。

 このアップデートでは、前述したiPhoneと同等のシステム全般のアップデートが施されるほか、従来はiPhoneでしか利用できなかった「メール」「マップ」「天気」「メモ」「株価」──という5つのアプリケーションが新たに加わり、iPod touchの魅力が大きく広がった。

 追加されたアプリケーションは、「メモ」以外はすべてWi-Fi接続での利用が前提となる。自宅やオフィス内のワイヤレス環境、公衆無線LANサービスなどの利用によって、iPod touchを高機能な情報デバイスとして活用できるようになったわけだ。

「メール」アイコン

メールを受信すると、未読メールの数が「メール」アイコンの右上の赤い丸の中に数字で表示される

 特に重宝する新アプリケーションが「メール」だろう。これまで、iPod touchではアクセスの手段がウェブメールしかなかったが、今回のアップデートによりメールクライアントベースで受信メールを管理したり、無線LANがない場所でメールを書きためておき、Wi-Fi接続が可能な場所に移動したときに一斉送信するといったことができるようになった。POP/SMTP/IMAP4──のいずれのプロトコルにも対応しており、グーグルの「Gmail」やアップルの「.Mac Mail」、ユーザーが契約するプロバイダーの電子メールの送受信が行える。

アカウント設定画面

ホーム画面から「メール」をタップする。初回はアカウント設定画面が表示されるが、メニューにないアカウントを作成する場合は、「その他」を選べばいい

ここでは、「Gmail」を選びアカウントを設定している。あらかじめGmailのアカウントを持っていれば、メールアドレスとパスワードを設定するだけ。なお、任意のプロバイダーのメールアカウントを設定する場合は、受信/送信メールサーバーのアドレスやユーザー名、パスワードなどを入力する

受信トレイのメールリストは、差出人名と件名のほか、本文の冒頭の部分がプレビュー表示されるため、ひと目でどのようなメールかを確認しやすい。メールの本文は、添付された画像/PDF/Excel/Word──といったファイルのインライン表示もサポートしている

 電子メール機能では、複数のメールアカウントを利用できるほか、メールボックスの表示を切り替えて個別にメールチェック/送信などをサポートしている。もちろんiPhoneと同様だ。新たに追加されたVPN接続機能により、社内LAN内のメールサーバーの利用も可能になった。PPTP/L2TP over IPsec以外のVPN方式には対応していない点も同じだ。


(次ページに続く)

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