中高生に絶大な人気を集めるケータイ向けポータルサイト「モバゲータウン」(以下、モバゲー)。前編では、そのメインの開発者である(株)ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)の取締役、川崎修平氏にモバゲーで目指したことを聞いた。
後編では、開発者としての川崎氏の魅力に迫ってみた。聞くところによれば川崎氏は、「自宅にこもって作業する」「開発中はある飲料しか口にしない」といったユニークなスタイルでモバゲーを作ったという。一体、どんな人となりなのか、根掘り葉掘り聞いてみた。
「オークファン」の開発者
── DeNAの仕事にかかわるきっかけは、何だったんでしょうか?
川崎 個人でやっていたオークション比較サイトの「オークファン」をうちの経営陣が見つけて、「バイトをしませんか?」と声をかけてきたんですよ。
最初はYahoo!オークションの売れ行きや、強い出品者がどれくらい品物を出しているのかといった分析ロボットを作ったり、Yahoo!オークションの有料化でビッダーズに流れてきたユーザーのトラフィック対策などをやっていました。
オークションサービスの「モバオク」を作り始めたのもバイトの頃ですね。もともと、個人でオークションサービスを立ち上げたかったので「これはちょうどいい」と仕事を受けたわけです。そのモバオクは、ちょうど入社した2004年4月にスタートしました。
そのモバオクの3ヵ月後くらいにポケットアフィリエイトというサイトを作って、その後にモバゲーの開発に着手したわけです。