ペンタックス(株)は24日、デジタル一眼レフカメラ「PENTAX K20D」と「PENTAX K200D」を発表した。価格はともにオープンプライス。ボディーのみの予想実売価格はK20Dが15万円前後、K200Dが9万円前後。
訂正とお詫び:掲載時に記載のあった、K200Dのシルバーモデルは国内市場では販売されません。訂正してお詫びします。(1月24日)
ついにライブビューを搭載、ISO 6400相当の撮影も
ハイアマチュア層をターゲットにしたK20Dは、2006年9月発表の「K10D」の後継製品。撮像素子を有効1460万画素のCMOSイメージセンサーとしたほか、背面液晶パネルで構図決めが行なえる「ライブビュー」機能を新搭載した。
CMOSセンサーの製造に使われるプロセスルールの微細化(0.13μmルールの銅配線)によって1460万画素でも1200万画素クラスの撮像素子と変わらない受光部面積を確保。マイクロレンズのレンズ間ギャップの低減と薄型化なども行ない、レンズから入る光(特に斜め入射)を効率よく撮像面に届けられるようにしている。さらに、高感度撮影時のゲインアップ処理を撮像素子内で行なう仕組みを採用。メイン基板上で混入する信号ノイズを抑えることで、常用でK10Dの倍となるISO 3200相当、限定用途向けにISO 6400相当の感度で撮影が可能になった。
撮影機能に関しては、画像の仕上がりを調整する「カスタムイメージ」機能を6種類用意。ユーザーが調整できる項目も増やしている。また、逆光撮影時になどに効果を発揮するダイナミックレンジ拡大機能(1EV相当、基準感度はISO 200から)を追加した。ホワイトバランスや仕上がりの設定に関しては撮影前だけでなく撮影後の変更(バッファーデータのレタッチ)が可能だ。
ファインダーはガラスプリズムを使用し、視野率95%、倍率0.95倍。
連写性能はK10D同様毎秒3コマだが、JPEG撮影時で連続38コマまでと、撮影枚数に制限が出る(K10Dは制限なし)。ただし、160万画素で毎秒21コマ(連続115コマ)の撮影が可能な高速連写モードも新たに追加した。背面液晶パネルは2.7インチ(23万ドット、視野角160度)と従来の2.5インチより大型化。記録メディアはSDメモリーカード(SDHC対応)を使用する。
ボディーには防塵防滴処理が施されており、X接点も備える。電源は専用リチウムイオン充電池(D-LI50)で、撮影可能枚数はストロボ発光なしの状態で約740枚、ストロボ発光50%の状態で約530枚(ともにCIPA測定基準)と、従来の約500枚/480枚より増えた。
本体サイズは幅141.5×奥行き70×高さ101mmで、重量は約715g(本体のみ)/約800g(装備重量)。
