WiiがViiに訴えられるかもしれない?
中国クレヨンしんちゃん事件の話が出たついでに、中国の「Wiiもどき」こと『威力棒Vii』の登場で不安視される「ViiがWiiを名称酷似で提訴するか」について考えてみる。
これは、中国国内で威力棒Viiは販売済みであるのに対し、Wiiの中国進出はそれよりも後の2008年に進出することから、「ViiがWiiを名称が酷似しているとして任天堂を訴え、Wiiをニセモノと司法が判断するのではないか」という不安だ。クレヨンしんちゃん裁判の件を考えれば、とりあえず早急に商標などが登録されていないか確認するなど動くべきだろう。
少し明るいニュースもある。百度が今月27日「専利捜索」(関連サイト)という、特許検索サービスを開始したのだ。
文字通り、キーワードを検索すれば特許に関するニュースを表示してくれる。特許の検索は中国国家知識産権局で調べるほかなかったが、これで中国における特許の検索が身近な存在になった。この調子で百度は商標検索サービスや、名称権検索サービスなどもリリースしてもらえればと切に思う。
山谷剛史(やまやたけし)
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。