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「圧倒的な低価格で誰もが使えるBI」――マイクロソフト、PerformancePoint Server 2007を発表

2007年11月30日 22時47分更新

文● アスキービジネス編集部

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11月30日、マイクロソフトは統合パフォーマンスマネジメントアプリケーション「Microsoft Office PerformancePoint Server 2007」日本版を12月1日から提供開始することを発表した。


サーバ上でデータ管理することにより安全性と透明性を実現


 マイクロソフト 執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏は、今回発表された「Microsoft Office PerformancePoint Server 2007」(以下、 PerformancePoint)の特徴について、「経営層だけでなく一般の従業員まで誰もが使えるBIアプリケーション」と述べる。

マイクロソフト 執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏

マイクロソフト 執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏

マイクロソフト 執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏

 PerformancePointは、「モニタリング」「分析・レポーティング」「プランニング」の3コンポーネントによって構成されている。

「モニタリング」は経営指標や業務進捗などKPI(業績評価指標)をグラフやスコアーボードなどで表現することができる機能。「分析・レポーティングツール」はウィザード形式の分析ツールで、「ITに詳しくない一般の従業員でも簡単にレポートを作成できる」と佐分利氏は語る。また、「プランニング」ではExcelシートを使った多次元集計や予算編成などの経営指標づくりを行なう。

 インフォメーションワーカービジネス本部 IWソリューションマーケティンググループ エグゼクティブプロダクトマネージャ 米野宏明氏は、同製品の競合製品に対する優位性について「Excel主体のインターフェースであること」を強調する。「他社のBIユーザーの多くは、わざわざアドインを使ってExcelと連携させる。PerformancePointなら当然そういった手間が省ける。エンドユーザーは普段Excelを使うのとまったく同じ感覚でBI機能を活用できる」と米野氏はインタフェースの優位性を述べる。

 さらに、PerformancePointの特徴としてあげられるのが、データの入出力や加工までをサーバ上で集中管理することだ。

「予算編成にExcelを使う企業は多いが、クライアントでデータ管理をしているため、情報漏えいの危険性や組織内データの不整合といった問題があった。しかし、サーバ上で集中管理すれば、データの安全性や透明性を確保できる」(佐分利氏)

「Microsoft Office PerformancePoint Server 2007」のデモ画面。サーバ上のデータをExcelに取り込んでいるところ(画面クリックで拡大)

「Microsoft Office PerformancePoint Server 2007」のデモ画面。サーバ上のデータをExcelに取り込んでいるところ(画面クリックで拡大)

 同製品の価格はサーバ・ライセンスが264万円で1ユーザー当たりのクライアント・アクセス・ライセンスは2万4000円。「競合他社に比べて約10分の1と圧倒的な低価格を実現した」と佐分利氏が述べるように、マイクロソフトは機能と低価格の両面をアピールすることで、BI市場の拡大を狙っている。

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