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安全で楽しい射撃競技

デジタルシューティングの体験射撃会に行ってきた

2007年09月21日 20時11分更新

文● 編集部 太田 渉

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デジタル・ピストル

デジタルシューティングで使用される「デジタル・ピストル」

 (社)日本ライフル射撃協会は21日、弾が出ない射撃競技「デジタルシューティング」に対する一般の見識を広めるべく、報道関係者を集め東京・都道府県会館にて「デジタルシューティング体験会」を実施した。

 デジタルシューティングとは、弾の代わりに赤外線を使うことで年齢性別を問わず安全に射撃を楽しむことができるスポーツだ。必要な機材は「デジタル・ピストル」「デジタル・ターゲット」「パソコン」の3つ。ピストルの引き金を引くと、デジタル・ターゲットでそれを受信し、着弾位置などのデータをパソコンで表示する仕組み。これらはNECパーソナルプロダクツ(株)と共同開発により製作された。

 開会に先立ち、日本ライフル射撃協会会長の坂本剛二氏から挨拶。「秋田わか杉国体で正式採用されたデジタルシューティングの安全性を見ていただきたく、この体験会を企画した。弾が出ないので環境にも優しい、このデジタルシューティングをぜひ体験していって欲しい」と述べた。

 体験会にはゲストとして、2008年の北京オリンピックの射撃競技の選手として出場が予定されている神奈川県警所属の巡査長松田知幸選手と、2004年に開催されたアテネオリンピックの射撃競技の選手であった自衛隊体育学校所属の2等陸曹小西ゆかり選手が登場。実際のデモンストレーション射撃を行なった。

松田選手と小西選手

松田選手と小西選手

 ちなみに松田選手が着ているのは、今回初公開となる(株)ワコールと共同開発により製作された射撃向けのトレーニングウェア。白い線に沿っている部分などの生地を二重にしたり、伸張性の高い素材を使用するといった工夫により筋肉のブレや腰部などの安定性が高められるという。小西選手もジャージの下にウェアを着用しているらしいが、その写真は撮れず。筆者の好みのタイプだけあって残念!!

精神統一に入る両者

射撃前の精神コントロールを行なっている。両者が親指をズボンウェアに手を入れているのが確認できる。これは体のブレを抑えて射撃の上で精度を高めるためだ

残心の図

射撃した後の状態。これは弓道で言う「残心」に通じるものがある

ただ1つの目標に向かって真剣な表情は見ていて惚れ惚れするものがある

デジタル・ターゲット

デジタル・ターゲット

着弾位置はこのようにディスプレーに点数とともにパソコンに表示される

着弾位置はこのようにディスプレーに点数とともにパソコンに表示される



その後の体験会



体験射撃の風景

みんな指導を受けながら真剣に射撃に取り組んでいた

悲しいスコア

ちなみに筆者もトライしてみたがこんな感じだ。0ポイントはターゲットにも当たってないことを意味する

ビームライフル

ちなみにこんなライフルもあった。名前は「ビームライフル」という名称。筆者はジェネレーター不足の為か重くて腕が震えた

 筆者も体験させて戴いたが、思ったよりデジタル・ピストルは重量感があり、照準がうまく定まらなかった。手元に表示されるモニターを見ながらでないとまともにターゲットに当たらないという結果だった。

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