Apple Storeの登場、そしてTEKSERVE
ニューヨークのMacintosh事情に異変が起こったのが2002年。SOHO地区に“Apple Store”(関連リンク)が出来たのだ。郵便局を改装して作られた店舗の外側にはアップルマークの形にくり抜かれた旗のような看板。そして、ここをモデルにしてほかのApple Storeにも作られたガラスの階段。
前出のAさんは、当時「毎日がMacWorld Expoになったみたいで本当に嬉しい」と言っていた。
そして2006年5月、ニューヨークの五番街にもApple Storeが誕生した(関連リンク)。セントラルパークの角っこ、おもちゃ屋さんの“F.A.O. Schwartz”(関連リンク)の前だ。対して、冒頭でちょっと触れた超アットフォームなTEKSERVE(関連リンク)のほうは、私のニューヨークの古い住人が「ニューヨークでアップルならココ」と言ったお店である。アップルのショールームでもあるApple Storeと、どんな古いMacでも直してしまうという専門店。このふたつを写真で比較してみることにする。
SOHOのApple Storeが、ニューヨークらしいシックな建物だったのに対して、五番街のApple Storeは、地上にはガラスの入り口しかない超モダン+オシャレな作り。ガラスしかないのが、どこか全面液晶のiPhoneやiPod touchを連想させる。「なるほどー五番街かぁ、やってくれました」という感じで、構造的にはルーブル美術館のガラスのピラミッドを思わせるものがあります。
アップルは「米国内で1時間以内に行けるよう店舗を配置している」なんて話があったけど、結構、遠くからも来るのかもしれない。Apple Storeのガラスのエレベータとガラスの螺旋階段はかなりあわただしい。TEKSERVEの入り口は、古いマックがカウンターの下にズラリと並び、古い電子機器の写真が貼ってある。