このページの本文へ

NXP、テレビ向け120Hz駆動の動画ホストプロセッサーを世界で始めて製品化

2007年09月11日 17時58分更新

文● 編集部 橋本 優

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

NXPセミコンダクターズジャパン(株)は11日、オランダのNXP Semiconductors社が先月29日に発表した、フルHD(1920×1080ドット)対応動画ホストプロセッサー『PNX5100』などに関する記者説明会を、同社社屋で開催した。

『PNX5100』
『PNX5100』

PNX5100は、液晶テレビ向けの動画ホストプロセッサー(動画処理回路)で、同社独自の映像処理エンジン“Motion Accurate Picture Processing”により120Hzの倍速駆動を実現。さらに、“movie judder”(映像が滑らかに動かない現象)のキャンセリング機能シャープネス処理カラーマネージメント機能などにより、“ハロー”(映像の補間生成がうまくいかずに、エッジにノイズが載ってしまう現象)や映像のぼけを修正し、より鮮明な映像を表示するという。

PNX5100の概念図
PNX5100の概念図

同社はこのPNX5100を“半導体”として外販する。これにより、例えば液晶パネルメーカーがこの回路をパネルに組み込んで販売することで、“120Hz駆動対応”という付加価値をつけることができる。日本の液晶テレビなど、120Hz倍速駆動技術は当たり前になりつつあるが、映像処理回路のみを外販している企業はなく、その意味で「世界初の動画ホストプロセッサー」になる。2008年の第1四半期から生産を開始する予定。

『TDA19978HL』のブロック図
『TDA19978HL』のブロック図

また、世界初となる1チップで4系統入力を実現したHDMI(1.3)レシーバー『TDA19978HL』についても説明。60Hz駆動のフルHD、またはUXGA(1600×1200ドット)のパソコン映像入力に対応。HDMI 1.3で規定されている色深度“Deep Color”の12/10/8ビットに対応するほか、HD DVDなどに採用されている“HBR”(High Bit Rate)や、SACDなどで採用されている“DST”(Direct Stream Transport)オーディオフォーマットに対応する。

『PNX0161』を搭載したUSBオーディオデバイス。バスパワーで動作し、ヘッドセットなどに組み込んでも電池は不要
『PNX0161』を搭載したUSBオーディオデバイス。バスパワーで動作し、ヘッドセットなどに組み込んでも電池は不要

そのほか、携帯電話機向けヘッドセットに搭載するためのUSB 2.0レシーバー『PNX0161』、携帯電話機向け画像処理回路『SAA8500』などの説明を行なった。

NXPセミコンダクターズジャパンの代表取締役社長の松本 実氏 NXPセミコンダクターズジャパンの代表取締役社長の松本 実氏

NXPはオランダのRoyal Philips Electronics社から約1年前に独立した半導体メーカー。同社の代表取締役社長の松本 実氏は、昨年の売り上げはワールドワイドで8000億円前後で、R&Dには10億円以上投資していると報告。その上で、この1年間でソニー(株)と非接触IC事業の合弁会社設立の基本合意や、シャープ(株)の関連会社である米Sharp Microelectronics of Americas社からARMベースの32bitマイコン“BlueStreak”の買収を行なうなど、事業強化を積極的に行なっていることを強調した。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン