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米ヴイエムウェア、Unity機能をサポートした『VMware Fusion』β4を公開

2007年06月08日 21時30分更新

文● 田中俊光

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米ヴイエムウェア(VMware)社は7日、インテルMac用の仮想マシンソフト『VMware Fusion』のβ4を公開した。従来同様、同社ウェブサイトにおいてメールアドレスや名前などの必要事項を登録することで無償でダウンロード可能だ。

“Unity”モード

VMware Fusion β4の“Unity”モード表示

VMware Fusionは、米パラレルズ社の『Parallels Desktop』と同様にMac OS X上に仮想PC環境を構築し、WindowsやLinuxなどのPC用OSを動作させるソフト。

昨年12月に最初のβ版が一般公開されたあと、今年3月にスナップショット機能やDitrectXをサポートしたβ2が、4月にはBoot CampパーティションにインストールしたWindows XPを使用し、仮想マシンを起動できるβ3が公開されていた。

β4では、動作速度の改善や、Boot CampパーティションにインストールしたWindows Vistaの使用をサポートしたほか、新たに“Unity”(統一)と呼ばれる画面表示モードをサポートした。これはWindowsのデスクトップを非表示とし、Macのデスクトップ上で直接Windowsアプリケーションを動作させているように見せるものだ。

Parallels Desktopの“Coherence”モード表示と類似した機能だが、Windowsアプリケーションのウィンドウにもドロップシャドウがつく、最小化したウィンドウがDockに格納される、Expose使用時に各ウィンドウが個別に扱われるなど、よりMacネイティブアプリケーションの動作に近いことが特徴だ。

Windowsアプリケーションのウィンドウも最小化

Windowsアプリケーションのウィンドウも最小化するとDockに格納される

UnityモードのExpose

Windowsアプリケーションのすべてのウィンドウがまとめて扱われるParallels DesktopのCoherenceモードと異なり、UnityモードではExpose使用時に各ウィンドウが個別に扱われる

最終的な製品の価格はまだ明らかにされていないが、今年の夏に正式リリースされる予定だ。ちなみにβ4の試用期限は8月17日までとなっている。


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