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マイクロソフトとレーベルゲート、有料音楽配信サービス“mora win”の新機能を発表

2007年05月28日 16時55分更新

文● 編集部 小西利明

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マイクロソフト(株)と(株)レーベルゲートは28日、レーベルゲートが提供する音楽配信サービス“mora win”(モーラ ウィン)に新機能を追加すると発表した。マイクロソフトが提供する『Windows Media Player 11』(WMP11)向けに、配信サービス上での高速な楽曲検索機能音楽ファン向けSNS機能などを、9月下旬を目処に提供開始する。

WMP11の“おすすめオンラインストア”である“mora win” WMP11の“おすすめオンラインストア”である“mora win”。WMP11の左メニューから、mora winの機能や各種プレイリストへ直接アクセスできる

mora winはレーベルゲートが提供する音楽配信サービスで、著作権保護(DRM)が施されたWMA(Windows Media Audio)形式の楽曲の有料配信を行なっている。WMA形式の音楽はパソコン上で再生できるほか、DRM付きWMAの再生に対応した携帯オーディオプレーヤーや携帯電話機、Windows Mobile 5/6搭載PDAなどで再生できる。WMV(Windows Media Video)形式でのミュージックビデオ配信を行なう“mora winvideo”のサービスも行なわれている。

mora winはウェブブラウザーからアクセスできるだけでなく、Windows Vistaに搭載されているWMP11の“おすすめオンラインストア”として、WMP11上から直接アクセスし、楽曲の試聴と購入が行なえるようになっている(WMP11自体はWindows XP向けにも提供されている)。今回の発表は両社の協業を拡大し、WMP11上でmora winのサービスを利用する際の利便性を向上したり、新たなサービス提供を行なうことを主眼としている。

今野敏博氏 mora winはWMP11との連携を強めることで、音楽配信の多様化と事業拡大を狙う
レーベルゲート 代表取締役社長の今野敏博氏mora winはWMP11との連携を強めることで、音楽配信の多様化と事業拡大を狙う

同日、東京都内にて開催された両社による発表会では、レーベルゲート 代表取締役社長の今野敏博氏により、新サービスの概要が説明された。今野氏は音楽もまたテクノロジーの発展にともない進化してきたとの持論を、「エレキギターの誕生によりロックが生まれた」などの例を挙げて説明。また、2006年は音楽配信の売上がシングルCD売上を上回ったという(社)日本レコード協会の発表を取り上げ、2006年は有料配信にとって大きなエポックとなったとの見方を示した。

WMP11とmora winの連携で提供される新サービスは、以下のようなものが挙げられている。

     
  • WMP11の“Word Wheel”(ワードホイール)機能を活用したオンラインでの楽曲検索、お勧め曲の表示機能
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  • (株)J-WAVEのインターネットラジオ“Brandnew-J”と連動
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  • mora winでのビデオ配信で、ミュージックビデオ以外にアニメなどを配信
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  • 音楽ファン向けSNS“PLAYLOG”で、WMP11で再生した音楽の履歴をブログ上に表示
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  • “Windows Media Center”上でアプリケーションやオンラインサービスを利用する機能“メディアオンライン”への対応

今野氏はこの中でも、楽曲検索やお勧め曲表示などを中心に説明した。Word Wheel機能を使った検索機能では、WMP11でmora winに接続した際に、“カタログ”と呼ばれる楽曲データベースをパソコン側にダウンロードし、このカタログに対して検索をかけることでオンラインストア上の楽曲を高速に検索できるという。また“自動レコメ”と呼ぶ機能では、再生中の曲に合わせてお勧めの曲をWMP11上に表示。その場で購入もできるようになる。

オンラインストア上の楽曲をローカルコンテンツ並みに高速で検索する“Word Wheel”に対応する 再生中の曲に合わせてお勧めの曲を提示する“自動レコメ”
オンラインストア上の楽曲をローカルコンテンツ並みに高速で検索する“Word Wheel”に対応する(画面はいずれも開発中のものです)再生中の曲に合わせてお勧めの曲を提示する“自動レコメ”

Brandnew-Jとの連動も自動レコメと似た機能である。こちらではBrandnew-Jの放送をWMP11上のmora winで再生するほか、放送中の楽曲をWMP11から購入可能にする。また、音楽SNS“PLAYLOG”はWMP11上で楽曲の再生履歴を公開できるほか、履歴にある曲を直接購入する機能も提供される。

J-WAVEのネットラジオ“Brandnew-J”で放送中の曲をその場で購入できる WMP11の再生履歴を公開することで、音楽を軸としたSNSでのコミュニケーションを促進。その場で購入もできる
J-WAVEのネットラジオ“Brandnew-J”で放送中の曲をその場で購入できる WMP11の再生履歴を公開することで、音楽を軸としたSNSでのコミュニケーションを促進。その場で購入もできる

今野氏はこれらの新機能を紹介したうえで、これら新サービスを2007年9月下旬に提供するというスケジュールを示し、「最新のテクノロジーとともに、世界にないサービスを提供する」と抱負を述べた。

また、WMP11に対応する携帯オーディオプレーヤーの新製品として、(株)東芝がHDDオーディオプレーヤー『gigabeat V401』『同V801』を同日に発表。説明会で簡単な紹介が行なわれたほか、会場では実機の展示と視聴が行なわれた。詳細は別のニュース記事に譲るが、40GB(V401)または80GB(V801)のHDDを搭載するほか、4インチワイドQVGA液晶ディスプレーとワンセグチューナーを内蔵し、オーディオ再生やビデオ再生、ワンセグ放送の視聴が行なえる。また、(株)セガ提供のゲームコンテンツ“ぷよぷよフィーバー”など、3タイトルのゲームが収録されている。

ワンセグ対応HDDオーディオプレーヤー『gigabeat V401』 DRMつきWMA再生に対応するNTTドコモの904iシリーズ
同日に発表されたワンセグ対応HDDオーディオプレーヤー『gigabeat V401』。4インチワイドで24bitカラー表示の液晶ディスプレーを備えるDRMつきWMA再生に対応する(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモの904iシリーズ携帯電話機も出展されていた

説明後の質疑応答では、DRMなしでの楽曲配信の可能性が問われた。マイクロソフト 執行役常務 デジタルエンターテイメントパートナー統括本部の堺和夫氏は、DRMの有無は配信事業者が決定することであり、同社としては適切な技術を用意することで、配信事業者がDRMを求めた際に応じられるようにするとのスタンスを述べた。また、今野氏はDRMによる楽曲の不正コピー対策が音楽が産業として成立するのに不可避であるとの考えを述べたうえで、既存のDRMは過渡期のものであり、将来はユーザーがDRMの存在を意識しないで済むように進化していく必要性を指摘した。

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