(株)ニワンゴは16日、動画にコメントを付けられる動画共有サービス“ニコニコ動画(γ)”(ニコニコドウガ ガンマ)について、6月中旬を目処に有料会員制度“プレミアムテスター会員制度(仮)”を開始する考えであることを明らかにした。開発者ブログの記述(http://blog.nicovideo.jp/2007/05/post_87.php)によると、有料会員の料金は月額500円程度を検討しており、特典として有料会員専用のサーバーや会員専用追加機能の実装などを検討しているという。
ASCII.jp編集部ではその詳細について、電話取材を行なった。回答したのは、ニワンゴの広報を担当する(株)ドワンゴの広報担当者。
――有料会員制度の検討に至った理由は? ブログで触れている帯域の問題によるものか?
【ニワンゴ】それもあるが、ニコニコ動画を事業として継続していく上で、収入スキームのひとつとして有料会員制度が出てきたということ
――収入スキームという言葉が出たが、現在ほかの収入スキームは存在するのか?
【ニワンゴ】“AmebaVision”の動画がニコニコ動画で再生されたときに表示される広告については、広告料の一部がニワンゴの収入となっている
――月額500円という料金は、どのように算出したものか?
【ニワンゴ】予想会員数も含めて運営費用をシミュレートした結果、算出されたもの
――“会員の1割程度がプレミアム会員になっていただけると、ニコニコ動画がなくなることはありません”とあるが、現在の会員が100万人であるということは、継続的な運営に必要なのは月間5000万円以上ということか?
【ニワンゴ】そう考えてかまわない
――会員専用追加機能はどのようなものになるのか?
【ニワンゴ】現在検討中
――逆に、今まで無料で使えた機能が、無料会員には使えなくなるということはあるのか?
【ニワンゴ】無料会員も、今の機能をそのまま使っていただける
なお、同社は17日、動画にコメントを付けられる動画共有サービス“ニコニコ動画(γ)”(ニコニコドウガ ガンマ)のユーザーID登録者数が100万人を突破したと発表した。同社によると、2007年4月の月間総ページビューは5億9100万PVで、5月1日~15日の合計は4億3100万PV。1日の最大ページビューは、3800万PV(5月13日)であるという。1日あたりの平均入会者数は、4月は1万人だったが、5月以降は1万5000人以上になっているとしている。