シャープ(株)は13日、植物系プラスチック(PLA)にポリスチレン系プラスチック(PS系プラ)を最適にブレンドする技術を開発したと発表した。
同技術は、従来ではPLAとPS系プラを混合すると、両材料が馴染みにくいため材料の境界面に隙間ができて耐衝撃性などの特性が低下していた。そこで、異なる種類のプラスチック材料を均一に混合し、微分散させる“相容化”技術を利用した“相容化剤”を適量配合することにより、特性を大きく改善してマテリアルリサイクル(素材としての再利用)が可能になった。同技術により、PS系プラにPLAを30%までブレンドできる。現在、相容化剤の適量配合に関する特許など6件を出願中という。
今年度中に、同技術を同社製品への実用化を図り、利用するプラスチック材料を化石資源系から再生材料系/植物系への置き換えを進め、環境負荷を低減する製品の創出に取り組んでいくとしている。