ドイツ・ハノーバーで開催中の“CeBIT 2007”。パソコン関係での目玉のひとつに、インテルが発表した次世代チップセット“Bearlake”がある。
夏までに登場するBearlakeは7種類
17日(現地時間)に開催されたインテルの記者説明会では、Bearlakeには7種類のバリエーションがあり、グラフィックス統合型が“G”(G31、G33、G35)、vPro対応が“Q”(Q33、Q35)、グラフィックス非搭載のメインストリームが“P”(P35)、そしてハイエンドが“X”(X38)という名称になると発表された。
特徴としてはFSB1.33GHzの次世代CPUに対応する点が挙げられる。これ以外に上位製品では、DDR3やPCI Express 2x16(Gen2)に対応することがアナウンスされている。また、Gシリーズの上位製品には、DX10と呼ばれる新しいGPUコアが搭載される予定だ。
インテルは、FSBを1.33GHzに上げたDual/Quad Core CPUを夏までに投入する計画で、さらに年末には65nmから45nmプロセスに移行する。また、vPro搭載プロセッサーも今年後半にはE6x50シリーズとしてリニューアルされる。
CeBITの会場では、すでに紹介したASUS(関連記事)以外にも、Gigabyte、MSI、ECS、Albatron、FOXCONN、ABITなど、主要どころは一通りBearlake搭載製品を投入していた。ただし、7種類のうち、実際に展示されていたのは、筆者が確認した限り、G33とP35とQ33の3種類のみだった。Q33に関してはECSなどごくわずかで、ほとんどのメーカーがG33またはP35のいずれかを採用していた。
インテルの説明会で示されたロードマップによると、G31、Q33、Q35、P35、X38の5つは第3四半期(7月以降)の投入とある。おそらく、それ以外の製品は、CeBITの次に控えている、COMPUTEX TAIPEIで発表されるのではないか。
なお、Southbridgeに関しては、マザーボードメーカーのスペック表で、ICH9、ICH9DH(Viiv向け)、ICH9D(vPro向け)という3種類の表記を見つけた。これ以外にRAID機能搭載を謳っているメーカーもあったため、RAID付きのICH(おそらくICH9R)も存在すると思われる。4種類のバリエーションがある点は、現行のICH8シリーズと同様だ。