P903iTVで録画した番組をパソコンで!
ワンセグの映像や音声をほかの機器に出力できる。それがP903iTVならではの楽しみ方だ。
Bluetooth通信対応ヘッドホンに音声を飛ばして、ワイヤレスでワンセグ番組の音声を聴けるのはドコモの端末では本機だけだし(ワンセグ放送の音声にも著作権保護がかかっているため、特定の端末に対してしか無線伝送できない)、別売のAVコード“CA-L093D”を使えば、対応カーナビ(同社カーナビ“ストラーダ”シリーズの一部)でワンセグを視聴することもできる。
本機が対応するワンセグ機能として、最もユニークなのがパソコンとの連携機能を持つことだ。メモリーカードに録画した番組をパソコンに移動し、映像ライブラリーとして管理したり、再生できる機能はほかのワンセグケータイにはない。
録画した番組は、オプションの“FOMA USB接続ケーブル”経由か、著作権保護機能付きのSDカードスロット搭載パソコン、あるいは同機能付きのメモリーカードリーダー/ライター経由で簡単にパソコンとやり取りできる。なお、P903iTV本体の内蔵メモリーに録画した番組を直接パソコンに移すことはできないので、一度メモリーカードに移動してからパソコンに移す必要がある。
ワンセグ視聴中にメールの読み書きができるように
ワンセグそのものだけでなく、ワンセグ視聴中の端末の使い勝手も良くなった。ワンセグ視聴中の割込処理が改善され、映像を見ながらメールを読み書きできるようになったのだ。
視聴中にメールや電話の着信があると、原則としてワンセグは一時中断されるが、
- メール着信した場合(電話着信の場合は不可)
- 縦画面表示(横画面表示では不可)
- アドレス帳に登録済みの差出人からのメール着信(未登録では不可)
これらの条件を満たす場合は、ワンセグを視聴しながら受信メールの閲覧や返信ができる。ワンセグの表示画面は自動的に4分の1程度のウィンドウに縮小され、何となく雰囲気が分かる程度ではあるが、番組を視聴しながらメールの返事が書けるようになったのは、確かに便利だ。
唯一不便だったのは、メールの内容を表示する前に、タイトルや送信者のみを確認できない点だ。現状では、迷惑メールだろうがメールマガジンだろうが、メールボックスに切り替えないと分からない。ワンセグを見ながらでも差出人や件名などを確認できるようになれば使い勝手はさらに良くなるだろう。
快適なワンセグスタイルを手に入れたい人に
ワンセグ視聴中の端末の使い勝手や、録画したワンセグ番組をパソコンで保存しておけるなど、ワンセグを中心とした端末デザインは非常にイイ。気になる番組はとりあえず録画しておいて、あとでじっくり見たり、流し見すればいいし、どうしても残しておきたい番組はパソコンに取り込んでおいて、あとで繰り返し楽しむ――。
そんな使い方をしたい人にドンピシャのワンセグケータイだ。
P903iTVの主なスペック | |
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製品名 | P903iTV |
ディスプレー | メイン:2.8インチワイドQVGA TFT液晶パネル(240×400ドット、26万色表示) サブ:0.8インチ白色モノクロ有機ELパネル(96×25ドット) |
カメラ | 有効320万画素μMaicoviconセンサー |
外部メモリー | microSDカード(最大2GB) |
連続通話時間 | 約195分 |
連続待受時間 | 約670時間 |
ワンセグ連続視聴時間 | 約320分(標準時)/約420分(ECOモード時) |
本体サイズ/重量 | 幅約50×奥行き26(最薄部22)×高さ110mm/約139g |
本体カラー | ブルー、シルバー、レッド |